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【自然災害メモリアル】第085回:駆逐艦春雨座礁沈没(1911)の日 [防災]"火事少年"という逸話がある

2018/11/24 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

11月24日は、
駆逐艦春雨座礁沈没から107年です。

三重県の的矢灣湾で荒天により、沈没した事故です。45人がなくなりました。
地元では毎年この日に殉職者慰霊塔で殉勤供養祭が行われています。


今回は、「"火事少年"という逸話がある」をお伝えします。

昨今どうしても気象庁の精度に不満を持っている人がいますが、
ある一つの例えをここで出してみます。

イソップ物語で有名なオオカミ少年ですが、人々の中には気象庁をそのように思う人がいます。
津波警報は空振り、台風の進路はいつもそれるか予想より衰弱して何も起きなかった――

しかし、気象庁=オオカミ少年 ではありません。

何故なら、もし気象庁を信じなくなってしまうと本物が来た時に我々の方が命の危機に瀕します。
ある有名な芸能人がこのオオカミ少年をもとに書いた、「火事少年」というものがあります。

その火事少年というのは、
いつも「オオカミだ!オオカミだ!」と言っていると、大人たちが見向きもしなくなったので、
「火事だ!火事だ!」とパターンを変えて、大人たちに再びいたずらするようになったという、
少年の方が一歩上を行く話に切り替わっています。

結局イタズラが過ぎて誰も信じなくなるのですが、このオオカミ少年が
ある日「家で火遊びしてたら本当に火事になってしまった」という急展開を迎えて、
火事だ!火事だ!と町の住民たちに今度こそ本当だと必死で伝えるのですが、
誰も見向きもしません。そして結局、火事は少年の家のみにならず住宅地にどんどん燃え広がり
ようやく本当だったと気づいた住民達も時すでに遅し、
みんな逃げ遅れて、オオカミ少年以外はみんな死んでしまう

というなんともとんでもない衝撃のラストになっています。

気象庁の仕事というのは、予報を外し続けるとこのパターンの方がむしろ近くなると言えます。
この"火事少年"の場合、嘘だと信じこんだ人が逆に死んでしまうケースですが、
これは台風や津波で実際に起きているケースだったりします。

逃げ遅れた人という点も同じですね・・。
しかし、気象庁は何も故意に予報を外しているわけではありません。
そこだけは決してどんな少年でもないのです。

ですが、このお話から読めるようにオオカミ少年は"自業自得"に対し、
"火事少年"は、ある意味「嘘を嘘と見抜けないものは痛い目に遭う」という話になります。

ですが、我々が気象庁以上に予報することは容易ではありません。
だからこそ気象庁の情報精度が上がることを期待するしかないのですが、
毎回脅威のおそれがあるわけですから、不意に本物が来ても大丈夫なよう、
いつも機会があれば意識ぐらいはしておき、今回は大丈夫かな?大丈夫であってほしいなと、
いう心構えでいることが、大切なことになります。

空振りはどうしても発生してしまいます。しかし、この世で完璧主義を主張するのは
現状の人類を侮辱するにすぎません。ある程度は誰にも限界があることを留意し、
今の確率でも"まだマシ"だと思って、気象庁の扱いを考えてみてほしいです。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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