どうも、
管理者のNDです。

11月06日は、
相模地震から685年です。

文献が少ないのですが、津波を伴ったM7.1と推測される関東地方で起きた大地震の一つです。
死者は多数として記録されていますが、実際に神奈川県を中心に甚大な被害が出ていたと思われます。
また、この地震で引き起こされた津波は利根川を逆流させたと言われています。

今回は、
「小さな河川がある低地の脅威」をテーマにお伝えしていきます。

先日行った泉州の旅行で通った時に気づいたのですが、
海に近い住宅地などでは、よく小さな河川が連なっていることがあります。
特別大阪だけに限ったことではなく、北海道から沖縄までどの地域にも
家のすぐ隣に川がある欧風の街並みのような場所が存在すると思います。
それらの地域では、津波発生時、川をつたって逆流した海水が
海以外から迫ってくる可能性があります。

東日本大震災でも同じような現象が起きた地域がありますが、
津波は必ずしも海からくるとは限りません。
というのも、津波の意外な脅威は陸地に近づくほど遅くなるという知識の落とし穴です。
確かに津波は海上の方が早く、時速500km/h以上と言われる程、波は超高速で伝わります。
沿岸部まで達すると時速40km/h前後まで落ち、走っては逃げられずとも、
目撃してしまったら最期という程の絶望的な早さでもありません。
しかし陸地を純粋に襲った場合は、震災時の上空からの映像で見ると鈍い速さで浸食していましたが
もしそこに川があった場合はそうはいきません。
周囲に比べてかなり早く逆流し、遡上してきます。
大きな川にも言えますが、そこではシミュレーションが充実しているので正直な所まだ
イメージや覚悟をしやすいと思います。小さな川でも油断はできません。
いわゆる大河川の支流と言える程度の場所でも問題なく速い速度で伝播し、遡上します。
そうなると、水位が上昇しやがて氾濫を迎えるほどの大津波であった場合は
海側からだけではなく、横からも津波が押し寄せることになってしまうのです。
川の構造が海と平行になるような場所があれば、
襲われる人から見れば内陸から津波が来ることになります。

決して津波は海からとは限りません。川からくることも考えなければならないのです。
陸地の堤防が高いと、思わぬ形で襲われることもありますから、
こういった面も想定しておいてください。
尚、山が比較的近い場合は山津波で一時的にせき止められた川の水が流れ、
津波と合流した場所が大きく浸水してしまうということも事象としては考えられます。
稀な事象ですが、被害が著しくなる場所ではこのような偶然が重なることも確かです。
そしてそのような偶然が起こりうる環境にいる人はその可能性を留意しなければなりません。
楽観的に捉えず、想定外を常に考えて津波避難の際は行動してください。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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