どうも、
管理者のNDです。
10月22日は
庄内地震から124年です。
尚、この地震は酒田地震と呼称されることもあるようです。
山形県の内陸直下型地震で、その規模はM7.0、死者も726人におよぶ
東北の西部で起きた中では非常に規模の大きな地震になります。
山形県内はこの地震以来、隣県を震源とする地震以外はほとんど被害に見舞われていません。
歴史資料や記録も乏しく、痕跡が少ない為に確かな記録を残した地震であっても
今ほど詳しい被害状況が今から124年前と比較的近代での地震にも関わらず、不明な点が多いです。
しかし、その少ない被害記録の中には酒田市が特に甚大な被害を受けており、
8割の住家が火災で焼失する大火事に発展し、災厄に見舞われました。
火災が起きる中で、幾度もの余震が発生したとも言われています。
この地震では"烈震"(震度6相当)のようですが、
実際にはM7.3・最大震度7に及んだのではないかという説もあります。
内陸の直下型地震は揺れを感じてから身動きが取れなくなるほどの揺れが来るまでは一瞬です。
火災が多く発生した現状を見ると、全く動けなかった人も多かったのではないかと推測されます。
今回は昨日のテーマに引き続き、
「エレベーターで地震に遭った時」をテーマにお伝えしていきます。
昨日は階段をお伝えしましたが、身動きが取れないばかりか取ることのできない環境におかれた
エレベーターの中で大地震が起きた場合はどうすればいいのか、簡単に対処法をお伝えします。
正直な所、現代のエレベーターで大地震に出くわした場合、満員の環境じゃなければ
多くの場合はむしろ死ぬ危険性は少ない場所で地震が起きることになります。
突然予期せぬ揺れで転倒することはあっても、天井や物が落ちてくる危険性は少なく
地震自体で命を直ちに落とすことはないでしょう。しかしはしゃぐ子供もいないのに
エレベーターで受けるのとは明らかな揺れを感じた時に取るべき行動はただ一つ、
どこでも言われていますが、「瞬時にすべての停止階ボタンを押す」です。
尚、非常は確実に役に立たないので間違っても地震発生時に押さないでください。
係員も地震に遭っていることがあり、そもそも長押しするのは身を守れなくなる為、手の無駄です。
最近では地震を検知すると最寄りの階に自動停止してくれるものも増え、
全国で7割まで増えましたが、まだ機能がないエレベーターもそこそこ見ます。
固定概念は持たないでボタンを押しましょう。
尚、この機能がなくて地震後に運悪く閉じ込められてしまった場合、
そこで初めて非常呼び出しボタンを押します。ほとんどの場合は停電していても動作するはずです。
基本5秒押し続ければ応答が届きますが、長くて30秒ほど押して様子を見てください。
応答がなければ1~2分ほど間をおいて、定期的に呼び出してみます。
※エレベーターによっては、メンテナンス管理会社や同じビルの管制官に繋がります。
後者の場合は長く押す必要が出てきます。運悪く後者かつ深夜だと不在な時があります。
応答が来たら、そこで伝える内容は3つです。
・エレベーターに閉じ込められた事実を報告
・何人の乗客が乗っているか及び、負傷者の有無はいないか
・今何階付近で止まっているか
以上を伝えれば大丈夫です。
インターホンは押して通話ができた段階で、どのビルのどのエレベーターかが即識別されるので
場所を伝えることは救急車の時と違って、報告不要なのです。
万が一インターホンが使用できずに携帯電話からコールした場合のみで大丈夫です。
"どこ"よりも、エレベーターで何が起きているかのことが重要なのでそれを伝えて下さい。
一通り伝え終わったらあとは何もせずに待ちましょう。
というのも、それしかすることができません。
アクション映画等でエレベーターの脱出を試みるようなシーンもありますが、
現代においてそれは不適切で、むしろ危険です。天井のドアはまず開きませんし届きませんが
強引に開けるとそのエレベーターは異常を検知して仮に復電等しても動きません。
また、間違っても扉をこじ開けるような暴挙に出ないでください。
フロア間で止まっていた時は、動き出した瞬間に思わぬ事故につながる可能性があります。
天井からの脱出も絶対にしないでください。ここは外部の人に任せるのです。
・・・といっても、狭い空間でいつ救助されるかもわからないまま
長時間待たされるのは苦しいものですが、一つだけ安心することを言うと
200件以上の閉じ込め被害があった東日本大震災でも、24時間あれば全員救助されています。
また、病院や学校などで閉じ込められている人は優先して救助されるようです。
だからといって、オフィスやマンションにいる人は後回しにされるかと言われればそうでもないので
絶望せずに待ちましょう。逆にこういう時こそポジティブに考え、精神が参らないようにします。
現代の国内エレベーターは安全に作られていますので
「落ちるんじゃないか」という不安は考えなくて大丈夫です。
むしろエレベーターは落ちないように、何重にも安全装置を作っているので
全力であなたたちを守るようにできているのです。
数万基が緊急停止した小笠原深発巨大地震でも閉じ込めはありましたが、
エレベーターが落下するような事態はありませんでした。
尚、密室空間になるリスクが怖くてたまらない人は普段からエレベーターを使わないでください。
一番やってはいけないのは、パニックで暴れまわられることです。怒りに身を任せたところで
同乗者がいれば互いにストレスを貯め合うだけですし、自分自身体力を消耗するだけです。
助かる命も助からなくなるので、いざとなればエレベーターで一晩過ごせるぐらいの
覚悟を持って、エレベーターには乗ってくださいね。
ちなみに、不幸にしてビルが火災に出くわした際ですが
前述の最寄りで停止する機能がついているエレベーターであれば、
避難階まで自動で動く場合があります。地震の発生中は最寄り階に止まりますが
多くの場合は1階まで動き続いてくれることもあるそうです。
逆についていない場合、外の様子がわからなければまずは非常ボタンを押し続けましょう。
何かある場合は、むしろ優先的に皆さんを救う準備に取り掛かってくれるので
非常ボタンを押して応答が一度されれば、皆さんを見殺しにするようなことはありません。
もう一つ、エレベーターをそもそもよく使う人は一度自分のよく乗るエレベーターが
非常時どういう仕組みになっているのか見ておきましょう。
予め確認し、知っておくことも一つの防災に繋がります。
但し、非常ボタンは間違って押さないようにしてくださいね・・。
(間違ってかつ応答が入ってしまった場合は、無視しないで間違いなことを伝えてください。
応答しないと「ボタンは辛うじて押せたが急病等で声も出せない状態か」と勘違いされます)
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
10月22日は
庄内地震から124年です。
尚、この地震は酒田地震と呼称されることもあるようです。
山形県の内陸直下型地震で、その規模はM7.0、死者も726人におよぶ
東北の西部で起きた中では非常に規模の大きな地震になります。
山形県内はこの地震以来、隣県を震源とする地震以外はほとんど被害に見舞われていません。
歴史資料や記録も乏しく、痕跡が少ない為に確かな記録を残した地震であっても
今ほど詳しい被害状況が今から124年前と比較的近代での地震にも関わらず、不明な点が多いです。
しかし、その少ない被害記録の中には酒田市が特に甚大な被害を受けており、
8割の住家が火災で焼失する大火事に発展し、災厄に見舞われました。
火災が起きる中で、幾度もの余震が発生したとも言われています。
この地震では"烈震"(震度6相当)のようですが、
実際にはM7.3・最大震度7に及んだのではないかという説もあります。
内陸の直下型地震は揺れを感じてから身動きが取れなくなるほどの揺れが来るまでは一瞬です。
火災が多く発生した現状を見ると、全く動けなかった人も多かったのではないかと推測されます。
今回は昨日のテーマに引き続き、
「エレベーターで地震に遭った時」をテーマにお伝えしていきます。
昨日は階段をお伝えしましたが、身動きが取れないばかりか取ることのできない環境におかれた
エレベーターの中で大地震が起きた場合はどうすればいいのか、簡単に対処法をお伝えします。
正直な所、現代のエレベーターで大地震に出くわした場合、満員の環境じゃなければ
多くの場合はむしろ死ぬ危険性は少ない場所で地震が起きることになります。
突然予期せぬ揺れで転倒することはあっても、天井や物が落ちてくる危険性は少なく
地震自体で命を直ちに落とすことはないでしょう。しかしはしゃぐ子供もいないのに
エレベーターで受けるのとは明らかな揺れを感じた時に取るべき行動はただ一つ、
どこでも言われていますが、「瞬時にすべての停止階ボタンを押す」です。
尚、非常は確実に役に立たないので間違っても地震発生時に押さないでください。
係員も地震に遭っていることがあり、そもそも長押しするのは身を守れなくなる為、手の無駄です。
最近では地震を検知すると最寄りの階に自動停止してくれるものも増え、
全国で7割まで増えましたが、まだ機能がないエレベーターもそこそこ見ます。
固定概念は持たないでボタンを押しましょう。
尚、この機能がなくて地震後に運悪く閉じ込められてしまった場合、
そこで初めて非常呼び出しボタンを押します。ほとんどの場合は停電していても動作するはずです。
基本5秒押し続ければ応答が届きますが、長くて30秒ほど押して様子を見てください。
応答がなければ1~2分ほど間をおいて、定期的に呼び出してみます。
※エレベーターによっては、メンテナンス管理会社や同じビルの管制官に繋がります。
後者の場合は長く押す必要が出てきます。運悪く後者かつ深夜だと不在な時があります。
応答が来たら、そこで伝える内容は3つです。
・エレベーターに閉じ込められた事実を報告
・何人の乗客が乗っているか及び、負傷者の有無はいないか
・今何階付近で止まっているか
以上を伝えれば大丈夫です。
インターホンは押して通話ができた段階で、どのビルのどのエレベーターかが即識別されるので
場所を伝えることは救急車の時と違って、報告不要なのです。
万が一インターホンが使用できずに携帯電話からコールした場合のみで大丈夫です。
"どこ"よりも、エレベーターで何が起きているかのことが重要なのでそれを伝えて下さい。
一通り伝え終わったらあとは何もせずに待ちましょう。
というのも、それしかすることができません。
アクション映画等でエレベーターの脱出を試みるようなシーンもありますが、
現代においてそれは不適切で、むしろ危険です。天井のドアはまず開きませんし届きませんが
強引に開けるとそのエレベーターは異常を検知して仮に復電等しても動きません。
また、間違っても扉をこじ開けるような暴挙に出ないでください。
フロア間で止まっていた時は、動き出した瞬間に思わぬ事故につながる可能性があります。
天井からの脱出も絶対にしないでください。ここは外部の人に任せるのです。
・・・といっても、狭い空間でいつ救助されるかもわからないまま
長時間待たされるのは苦しいものですが、一つだけ安心することを言うと
200件以上の閉じ込め被害があった東日本大震災でも、24時間あれば全員救助されています。
また、病院や学校などで閉じ込められている人は優先して救助されるようです。
だからといって、オフィスやマンションにいる人は後回しにされるかと言われればそうでもないので
絶望せずに待ちましょう。逆にこういう時こそポジティブに考え、精神が参らないようにします。
現代の国内エレベーターは安全に作られていますので
「落ちるんじゃないか」という不安は考えなくて大丈夫です。
むしろエレベーターは落ちないように、何重にも安全装置を作っているので
全力であなたたちを守るようにできているのです。
数万基が緊急停止した小笠原深発巨大地震でも閉じ込めはありましたが、
エレベーターが落下するような事態はありませんでした。
尚、密室空間になるリスクが怖くてたまらない人は普段からエレベーターを使わないでください。
一番やってはいけないのは、パニックで暴れまわられることです。怒りに身を任せたところで
同乗者がいれば互いにストレスを貯め合うだけですし、自分自身体力を消耗するだけです。
助かる命も助からなくなるので、いざとなればエレベーターで一晩過ごせるぐらいの
覚悟を持って、エレベーターには乗ってくださいね。
ちなみに、不幸にしてビルが火災に出くわした際ですが
前述の最寄りで停止する機能がついているエレベーターであれば、
避難階まで自動で動く場合があります。地震の発生中は最寄り階に止まりますが
多くの場合は1階まで動き続いてくれることもあるそうです。
逆についていない場合、外の様子がわからなければまずは非常ボタンを押し続けましょう。
何かある場合は、むしろ優先的に皆さんを救う準備に取り掛かってくれるので
非常ボタンを押して応答が一度されれば、皆さんを見殺しにするようなことはありません。
もう一つ、エレベーターをそもそもよく使う人は一度自分のよく乗るエレベーターが
非常時どういう仕組みになっているのか見ておきましょう。
予め確認し、知っておくことも一つの防災に繋がります。
但し、非常ボタンは間違って押さないようにしてくださいね・・。
(間違ってかつ応答が入ってしまった場合は、無視しないで間違いなことを伝えてください。
応答しないと「ボタンは辛うじて押せたが急病等で声も出せない状態か」と勘違いされます)
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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