どうも、
管理者のNDです。
10月06日は
平成12年鳥取県西部地震から18年です。
この地震は、M7.3、最大震度6強という普通に大災害クラスの大地震でしたが、
死者は0人という防災の教訓が最大限活かされた参考にするべき災害です。
津波も幸い内陸震源であったため発生することはありませんでした。
しかし、この地震で液状化や住宅の倒壊はありました。
人的被害が最小限にとどめることができたのは、
2ヶ月前に県がした防災訓練があり、この防災訓練では
偶然にも全く同じ「鳥取県西部で阪神相当の規模が起きた場合」という想定でやっていました。
この想定は阪神の時に説が崩れ、「地震に安全神話はない」という考えからだったそうです。
5年前にあった阪神淡路大震災で鳥取県自体も軽微な被害を地震で受けていたので、
より人々の防災意識が高い時に起きたと言えます。
行政や消防も10分後には対策に身を乗り出したことから、訓練が活かされたと言えます。
また、M7.3とはいえ、山間部だったことから阪神とは違い人口密集地での地震ではありません。
それでも町内は大きな地震に見舞われましたが、被害は最小限になったと思われます。
今回は、
「地震発生時刻」をテーマにお伝えしていきます。
地震がいつ来るかによっては、被害が全然変わってきます。
季節による違いもあるのですが、今回は"時刻"の方を中心にお伝えします。
まず24時間単位で1時間ごとに区切ると非常に面倒なので、
天気予報区分と同じ、8つに分けることにします。
0~3時の、深夜前半に起きた時:
この時間帯に起きる最大のリスクは、言うまでもなく「暗い」ことです。
沖合の大規模地震で停電した時、明るくなるまでにまだ時間がある上、
津波がこの時間帯で襲来した場合は最悪の状態で逃げなければなりません。
来ているかどうかもわからないまま高台を目指さなければなりません。
ましてや一般的には寝静まった直後の地震なので、疲れが取れていない状態です。
そして夏以外はこの時間は寒くなりますので、体調管理なども十分に気をつけなければなりません。
一方、家族などは集まっている時間帯になるので帰宅困難などの心配はありません。
家にいることも多い時間帯なので自宅が耐震構造で家具が飛ばないようにしていれば
まず地震自体で命を落とすことはないと思います。いかに驚かず冷静でいられるかが大事です。
熊本地震などは、この時間帯ですね。
3~6時の、夜更け~明け方に起きた時:
この時間帯に起きることで怖いのは、寒気がピークにある状態なのと
人間の心理的に最も起きるのを嫌がる時間と言われています。
誰もがというわけではありませんが、地震によって起こされたら寝不足な状態で
もう起きないといけないという状況なので厳しいです。そして0~3時同様停電すれば
朝まで被害の全貌が分からず、不安な状態で朝まで過ごさないといけなくなります。
また、始発の電車はこの時間で強い地震が起きれば殆どの場合、ダイヤが乱れることでしょう。
朝から経済的な影響を及ぼすため、どうしても会社に行かなければならない人は
影響は避けられません。学校も休みになったり始業時間が遅れることが多くなります。
お店では、損壊が見られた場合はオープンできなくなってしまいます。
また、貨物などは夜間活発に移動することも多いので、トラックが深夜に頻繁に通る場所では
横転するなどして道を塞がれたり、その道路が地震で損壊・亀裂・地割れ・地盤沈下等が起きれば
物資に朝から影響を起こしてしまうこともありそうです。
言うまでもなく、北海道胆振東部地震はこの時間を襲いました。
また、十勝沖地震や阪神淡路大震災、三河地震もこの時間帯です。
6~9時の、朝に起きた時:
都心部・市街地では来て欲しくない時間帯のひとつになります。
この時間になると朝食でガスを使う人が増え始め、その時間をすぎれば
子供から大人まで大多数の人が平日なら外に出始める時間です。
通勤通学の道が安全でない場合は、命の危険もありますし、
電車の中であれば人が異常に密集した場所で突如電車が止まれば大混乱は免れません。
交通インフラ系の人々にとっては、最悪な時間帯と言えるでしょう。
休日であれば逆に落ち着いた時間帯なので明け方ほど不快感を負うことは少ないです。
大阪府北部地震は言わずもがなこの時間で発生し、
通学中の女子児童が亡くなった痛ましい事故もありました。
9~12時の、昼前に起きた時:
通勤通学の時間が落ち着けば、ひとまず基本的に学校・勤務先・スーパーなど、
各々が家にいない時間帯である可能性が高くなります。故にこの時間では家の安全性より
外出先の建物の耐震性がしっかりしているかどうかが重要になってきます。
休日の場合は逆にこの時間が旅行やお出かけする人たちにとっては移動中になりやすい為、
あまりよくない時間帯になりうる可能性もあります。
ただ、この時間帯であればまだ帰宅ラッシュの時間帯に一部の路線は復帰し始めるなど
安全の確認が取れ始めるのである意味ではマシな時間帯とも言えます。
ただし、電話などは繋がらなくなるケースが多いため通信系にはダメージがでかい時間になります。
福岡県西方沖地震や関東大震災ではこの時間帯でした。
関東大震災は昼前でかなりの人が炭火などを使っていたことで火災が拡大しましたが、
現代ではこの時間だと工場が最も稼働する時間帯なので、そういう現場では注意が必要です。
12~15時の、昼過ぎに起きた時:
お昼時も、一通り一段落しておりどちらかといえば最も災害リスクが少ない時間帯になります。
しかし夏だと猛暑の時間帯なため、停電すれば高齢者や温度調節しづらい子供にとって
注意が必要な時間帯となります。断水もすることを視野に入れると
夏には来て欲しくない時間帯です。それ以外の季節は逆に過ごしやすい時間帯で明るいので
悪天候じゃなければ多少は猶予があります。
鳥取県西部地震はこの時間帯だったため、最も災害リスクが少ない時間帯で起きたとも言えます。
東日本大震災は津波がこの時間帯に来たのは実はこれでもまだ良い方だったと言われています。
もし夜に襲来していたら死者は本当に関東大震災に並ぶ規模になり得たとされているそうです。
15~18時の、夕方に起きた時:
子供の下校時刻から主婦勢は買い物、労働者も帰路に着き始める頃の地震は
遅くなる時間帯ほど災害のリスクを高めていきます。公園で遊ぶ子供にとってはこの時間は
危険な場所にいなければ死亡のリスクは低くなりますが、鉄がむき出しの遊具などで遊んでいると
危険です。部活動をしている生徒・学生はむしろこの時間帯に来られる方がリスクは低いです。
しかし、人が本来いるべき場所でないイレギュラーな時に起きるということなので
油断しがちな時間帯と言えます。普段歩いている駅や道路は安全かどうか、確かめてください。
この時間での地震といえば、震災から1ヶ月後にあった福島県浜通り地震があります。
あの日は私も丸ノ内線が地震で止められて、残りの区間歩いて帰らされることになりました。
震度4でまだあれでしたが、もし大規模な地震になれば帰宅困難者が続出する事態となります。
新潟県中越地震もこの時間だったほか、1年後の2005年千葉県北西部地震、2012年三陸沖地震も
この時間帯に当てはまります。
18~21時の、日没~夜に起きたとき:
これから暗くなる時間帯で災害が発生する上、上記よりも帰宅ラッシュになる時間帯、
普通の人ならこの時間帯に風呂や料理など、ガスを使う時間帯でもあり、
最も火事のリスクが高くなる危険な時間帯の一つです。
疲労感ある時に来られる災害はかなり辛いです。当然ですが巨大な揺れに見舞われれば
地震活動が続くのでそう簡単に寝ることもできないですし、慣れない地の避難所で一夜を
明かすことになるか、一晩中不安と戦いながら帰路を歩かなければならないです。
部屋や店・オフィスの片付けに追われるのも深夜になるまで終わらないことでしょう・・。
病院もこの時間帯に来られるのは最も厳しく、普段急病人・救急外来しか受け付けない時間帯なので
人員も少ない状態の中、初動を強いられるのでまともに機能することは期待できません。
とにかく、この時間でつまらない怪我をしないようにしましょう。
我々に出来ることはそれぐらいです。夜道は被害状況も掴みづらく、緊急車両もそう簡単に通れず
火事が拡大したり、急病人を運べないといったリスクも高くなります。
実はこの時間帯に来た震災事例は少なく、震度6は釧路沖地震と宮城県沖地震、
三陸沖地震ぐらいです。近年の発生事例が少ないので不透明な点が多く、
どんな被害が起きるか想定しづらい意味ではこの時間に起きると怖いというのもあります。
21~24時の、深夜に起きたとき:
寝静まる時間帯に大地震が起きるのは嫌でたまりませんが、上記の21時までに比べれば
幾分落ち着いた時間にはなるので僅かに災害リスクとしては夜の中では落ち着く時間帯です。
寝室を必ず地震に強い部屋にしておきましょう。家の中で最も長くいるのは寝室ですし
くつろぐ部屋も地震から身を守れるだけの備えはしておくことをオススメします。
金曜夜・土曜夜などでは居酒屋で酔った人々が大混乱を引き起こす可能性があります。
通常以上に繁華街へは近づかないほうがいいかもしれません。もし近くだったらとりあえず
その場から離れましょう。居酒屋ですから火災のリスクも高くなります。
それ以外では、落ち着いてワンセグやラジオなどが使える環境を整えて地震情報を
入手できる環境を手にいれてください。また、今のご時世この時間帯は最もネット人口が
多くなるため、地震情報などのサイトはアクセス集中で繋がらなくなるリスクが高まります。
当放送で使っている強震モニタも人口が多い所で起きた場合は停電しなくてもサイト自体が
落ちてしまうケースが考えられるので、その点は留意のうえで使用し、
一度繋がらなかったら待つようにしてください。電力サイトでは北海道の地震でもあったように
アクセス集中で、機能しなくなってしまったケースがあります。
この時間帯での地震事例は、2011年4月の宮城県沖地震でした。
当然「寝れなくなった」などといった人が増大した他、不安が増大した人が増えました。
同じ2011年の誘発地震では、静岡県東部地震もこの時間帯でした。
いかがだったでしょうか?
今回は均等に8等分した時間軸にしましたが、時間帯に応じてリスクが変わります。
火事のリスクが上がる時間帯は朝と夜のはじめ、家の倒壊による圧死リスクは
当然家にいることの多い時間帯、即ち夜~朝になります。そして帰宅困難に陥りやすいのは
午後の日がある時間帯ということです。時間帯を変えてみるとより効率的な訓練もできて、
色々視野が広がると思うので、様々な地震の発生時間帯別にどんなことが起きるか
シミュレーションしていってみてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
10月06日は
平成12年鳥取県西部地震から18年です。
この地震は、M7.3、最大震度6強という普通に大災害クラスの大地震でしたが、
死者は0人という防災の教訓が最大限活かされた参考にするべき災害です。
津波も幸い内陸震源であったため発生することはありませんでした。
しかし、この地震で液状化や住宅の倒壊はありました。
人的被害が最小限にとどめることができたのは、
2ヶ月前に県がした防災訓練があり、この防災訓練では
偶然にも全く同じ「鳥取県西部で阪神相当の規模が起きた場合」という想定でやっていました。
この想定は阪神の時に説が崩れ、「地震に安全神話はない」という考えからだったそうです。
5年前にあった阪神淡路大震災で鳥取県自体も軽微な被害を地震で受けていたので、
より人々の防災意識が高い時に起きたと言えます。
行政や消防も10分後には対策に身を乗り出したことから、訓練が活かされたと言えます。
また、M7.3とはいえ、山間部だったことから阪神とは違い人口密集地での地震ではありません。
それでも町内は大きな地震に見舞われましたが、被害は最小限になったと思われます。
今回は、
「地震発生時刻」をテーマにお伝えしていきます。
地震がいつ来るかによっては、被害が全然変わってきます。
季節による違いもあるのですが、今回は"時刻"の方を中心にお伝えします。
まず24時間単位で1時間ごとに区切ると非常に面倒なので、
天気予報区分と同じ、8つに分けることにします。
0~3時の、深夜前半に起きた時:
この時間帯に起きる最大のリスクは、言うまでもなく「暗い」ことです。
沖合の大規模地震で停電した時、明るくなるまでにまだ時間がある上、
津波がこの時間帯で襲来した場合は最悪の状態で逃げなければなりません。
来ているかどうかもわからないまま高台を目指さなければなりません。
ましてや一般的には寝静まった直後の地震なので、疲れが取れていない状態です。
そして夏以外はこの時間は寒くなりますので、体調管理なども十分に気をつけなければなりません。
一方、家族などは集まっている時間帯になるので帰宅困難などの心配はありません。
家にいることも多い時間帯なので自宅が耐震構造で家具が飛ばないようにしていれば
まず地震自体で命を落とすことはないと思います。いかに驚かず冷静でいられるかが大事です。
熊本地震などは、この時間帯ですね。
3~6時の、夜更け~明け方に起きた時:
この時間帯に起きることで怖いのは、寒気がピークにある状態なのと
人間の心理的に最も起きるのを嫌がる時間と言われています。
誰もがというわけではありませんが、地震によって起こされたら寝不足な状態で
もう起きないといけないという状況なので厳しいです。そして0~3時同様停電すれば
朝まで被害の全貌が分からず、不安な状態で朝まで過ごさないといけなくなります。
また、始発の電車はこの時間で強い地震が起きれば殆どの場合、ダイヤが乱れることでしょう。
朝から経済的な影響を及ぼすため、どうしても会社に行かなければならない人は
影響は避けられません。学校も休みになったり始業時間が遅れることが多くなります。
お店では、損壊が見られた場合はオープンできなくなってしまいます。
また、貨物などは夜間活発に移動することも多いので、トラックが深夜に頻繁に通る場所では
横転するなどして道を塞がれたり、その道路が地震で損壊・亀裂・地割れ・地盤沈下等が起きれば
物資に朝から影響を起こしてしまうこともありそうです。
言うまでもなく、北海道胆振東部地震はこの時間を襲いました。
また、十勝沖地震や阪神淡路大震災、三河地震もこの時間帯です。
6~9時の、朝に起きた時:
都心部・市街地では来て欲しくない時間帯のひとつになります。
この時間になると朝食でガスを使う人が増え始め、その時間をすぎれば
子供から大人まで大多数の人が平日なら外に出始める時間です。
通勤通学の道が安全でない場合は、命の危険もありますし、
電車の中であれば人が異常に密集した場所で突如電車が止まれば大混乱は免れません。
交通インフラ系の人々にとっては、最悪な時間帯と言えるでしょう。
休日であれば逆に落ち着いた時間帯なので明け方ほど不快感を負うことは少ないです。
大阪府北部地震は言わずもがなこの時間で発生し、
通学中の女子児童が亡くなった痛ましい事故もありました。
9~12時の、昼前に起きた時:
通勤通学の時間が落ち着けば、ひとまず基本的に学校・勤務先・スーパーなど、
各々が家にいない時間帯である可能性が高くなります。故にこの時間では家の安全性より
外出先の建物の耐震性がしっかりしているかどうかが重要になってきます。
休日の場合は逆にこの時間が旅行やお出かけする人たちにとっては移動中になりやすい為、
あまりよくない時間帯になりうる可能性もあります。
ただ、この時間帯であればまだ帰宅ラッシュの時間帯に一部の路線は復帰し始めるなど
安全の確認が取れ始めるのである意味ではマシな時間帯とも言えます。
ただし、電話などは繋がらなくなるケースが多いため通信系にはダメージがでかい時間になります。
福岡県西方沖地震や関東大震災ではこの時間帯でした。
関東大震災は昼前でかなりの人が炭火などを使っていたことで火災が拡大しましたが、
現代ではこの時間だと工場が最も稼働する時間帯なので、そういう現場では注意が必要です。
12~15時の、昼過ぎに起きた時:
お昼時も、一通り一段落しておりどちらかといえば最も災害リスクが少ない時間帯になります。
しかし夏だと猛暑の時間帯なため、停電すれば高齢者や温度調節しづらい子供にとって
注意が必要な時間帯となります。断水もすることを視野に入れると
夏には来て欲しくない時間帯です。それ以外の季節は逆に過ごしやすい時間帯で明るいので
悪天候じゃなければ多少は猶予があります。
鳥取県西部地震はこの時間帯だったため、最も災害リスクが少ない時間帯で起きたとも言えます。
東日本大震災は津波がこの時間帯に来たのは実はこれでもまだ良い方だったと言われています。
もし夜に襲来していたら死者は本当に関東大震災に並ぶ規模になり得たとされているそうです。
15~18時の、夕方に起きた時:
子供の下校時刻から主婦勢は買い物、労働者も帰路に着き始める頃の地震は
遅くなる時間帯ほど災害のリスクを高めていきます。公園で遊ぶ子供にとってはこの時間は
危険な場所にいなければ死亡のリスクは低くなりますが、鉄がむき出しの遊具などで遊んでいると
危険です。部活動をしている生徒・学生はむしろこの時間帯に来られる方がリスクは低いです。
しかし、人が本来いるべき場所でないイレギュラーな時に起きるということなので
油断しがちな時間帯と言えます。普段歩いている駅や道路は安全かどうか、確かめてください。
この時間での地震といえば、震災から1ヶ月後にあった福島県浜通り地震があります。
あの日は私も丸ノ内線が地震で止められて、残りの区間歩いて帰らされることになりました。
震度4でまだあれでしたが、もし大規模な地震になれば帰宅困難者が続出する事態となります。
新潟県中越地震もこの時間だったほか、1年後の2005年千葉県北西部地震、2012年三陸沖地震も
この時間帯に当てはまります。
18~21時の、日没~夜に起きたとき:
これから暗くなる時間帯で災害が発生する上、上記よりも帰宅ラッシュになる時間帯、
普通の人ならこの時間帯に風呂や料理など、ガスを使う時間帯でもあり、
最も火事のリスクが高くなる危険な時間帯の一つです。
疲労感ある時に来られる災害はかなり辛いです。当然ですが巨大な揺れに見舞われれば
地震活動が続くのでそう簡単に寝ることもできないですし、慣れない地の避難所で一夜を
明かすことになるか、一晩中不安と戦いながら帰路を歩かなければならないです。
部屋や店・オフィスの片付けに追われるのも深夜になるまで終わらないことでしょう・・。
病院もこの時間帯に来られるのは最も厳しく、普段急病人・救急外来しか受け付けない時間帯なので
人員も少ない状態の中、初動を強いられるのでまともに機能することは期待できません。
とにかく、この時間でつまらない怪我をしないようにしましょう。
我々に出来ることはそれぐらいです。夜道は被害状況も掴みづらく、緊急車両もそう簡単に通れず
火事が拡大したり、急病人を運べないといったリスクも高くなります。
実はこの時間帯に来た震災事例は少なく、震度6は釧路沖地震と宮城県沖地震、
三陸沖地震ぐらいです。近年の発生事例が少ないので不透明な点が多く、
どんな被害が起きるか想定しづらい意味ではこの時間に起きると怖いというのもあります。
21~24時の、深夜に起きたとき:
寝静まる時間帯に大地震が起きるのは嫌でたまりませんが、上記の21時までに比べれば
幾分落ち着いた時間にはなるので僅かに災害リスクとしては夜の中では落ち着く時間帯です。
寝室を必ず地震に強い部屋にしておきましょう。家の中で最も長くいるのは寝室ですし
くつろぐ部屋も地震から身を守れるだけの備えはしておくことをオススメします。
金曜夜・土曜夜などでは居酒屋で酔った人々が大混乱を引き起こす可能性があります。
通常以上に繁華街へは近づかないほうがいいかもしれません。もし近くだったらとりあえず
その場から離れましょう。居酒屋ですから火災のリスクも高くなります。
それ以外では、落ち着いてワンセグやラジオなどが使える環境を整えて地震情報を
入手できる環境を手にいれてください。また、今のご時世この時間帯は最もネット人口が
多くなるため、地震情報などのサイトはアクセス集中で繋がらなくなるリスクが高まります。
当放送で使っている強震モニタも人口が多い所で起きた場合は停電しなくてもサイト自体が
落ちてしまうケースが考えられるので、その点は留意のうえで使用し、
一度繋がらなかったら待つようにしてください。電力サイトでは北海道の地震でもあったように
アクセス集中で、機能しなくなってしまったケースがあります。
この時間帯での地震事例は、2011年4月の宮城県沖地震でした。
当然「寝れなくなった」などといった人が増大した他、不安が増大した人が増えました。
同じ2011年の誘発地震では、静岡県東部地震もこの時間帯でした。
いかがだったでしょうか?
今回は均等に8等分した時間軸にしましたが、時間帯に応じてリスクが変わります。
火事のリスクが上がる時間帯は朝と夜のはじめ、家の倒壊による圧死リスクは
当然家にいることの多い時間帯、即ち夜~朝になります。そして帰宅困難に陥りやすいのは
午後の日がある時間帯ということです。時間帯を変えてみるとより効率的な訓練もできて、
色々視野が広がると思うので、様々な地震の発生時間帯別にどんなことが起きるか
シミュレーションしていってみてください。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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15~18時の最後はまだあるのですか?