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【自然災害メモリアル】第020回:明応の大地震(1498)の日 [防災]津波のエネルギー

2018/09/20 18:00 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
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  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

今日、9月20日は
明応の大地震から520年です。

M8以上の地震、死者は当時の人口で41000人を超えるとされた、
南海トラフ巨大地震が発生した日になります。
その被害範囲は広く、三重~千葉まで津波5m以上を記録しています。
特に、鎌倉では津波で鎌倉大仏が数十m動いたとされていて、
建造物があった跡地の柱が今でも鎌倉には残されており、
現在の位置からどれだけ大仏が動いたのか確かめることができます。
ちなみに大仏は121トンあります。

そこで今回は、
「津波のエネルギー」をテーマにお伝えしていきます。

最初に、津波のエネルギー式を見たい理系の方はググってください。
防災はマニアックな知識がなくてもできるようにここでは役立てていきます。

とりあえず水自体がそもそも莫大なエネルギーを持っています。
一度はテレビや動画で見たことがあると思いますが、
隣の部屋が水没していて扉をその部屋に向かって押し開けようとしても、
ほんの20cmぐらいの水位でさえ開けることができない状態になります。
これは津波にも言えることに加えて、津波は更にこちらに向かってくるというエネルギーまで
加わります。わずか20cmと言えど子供なら確実に流されます。
津波注意報が出た段階で絶対に海岸に近づいてはなりません。
万が一、不運にも海水浴中に地震及び津波注意報発表に出くわしてしまった時は、
海パン一枚の状態だろうと逃げてください。最低でも砂浜からは逃げてください。
一度でも行った人ならわかりますが、砂浜ではボルト選手でも100m10秒で走ることは不可能です。
また、貝殻やガラスの破片のゴミなど、鋭い物が砂浜に落ちているので一目散に逃げるにも
注意が必要な場合があります。可能な限りサンダルぐらいは履いておきたい所です。
また、出口が狭い場所などでは人同士が逃げようとして大混乱が起きることもあります。
我先にと逃げることはよほど目の前まで迫っているとき以外はしないようにしましょう。

津波警報の目安となる1mの津波が襲来する場合、大人でも巻き込まれれば生存できません。
時々「俺は泳げるから大丈夫」「サーフィンすればいいじゃん」などといいますが、
津波は、通常の波ではありません。
津波は下にあるものをえぐって巻き上げるような波をしているため、
サーフィンができるような波ではないです。また、漂流物が相当あるために
砂浜付近で巻き込まれた場合、運よく助かっても全身の負傷は避けられません。
スマトラ島沖地震では体中が血だらけになった人もいるのです。
それは前述で書いた貝殻・小石・人の捨てたゴミなどを全部巻き上げるからです。
また濁流と化す津波は、ゴーグルがあってもとても上がどちらかがわからず溺れます。
濁った水の中で流れが伴うと人は方向感覚を失います。また通常なら泡や浮遊物でどちらが上かを
ある程度見極めることができますが、津波は巻き上げた後は縦に渦巻く為に
発泡スチロールや浮き輪、木のような明らかに浮くもの以外は、漂流物を沈ませてきます。
だから1mの津波で生存率が極端に低いのです。

そして大津波警報は、居住地までその津波が、しかもより高くなって迫ってきます。
東日本大震災を経験及び動画などでしっかり見たことがある人は理解できると思いますが、
巻き込まれれば家さえも流し、濁流は水位が上がると更に勢いを増します。
とにかく逃げる、それしかありません。せめて少しでも高い所に避難してください。

津波は地形や街をほんの十数分で一変させてしまいます。
津波のエネルギーはそれだけ甚大なのです。ちなみにですが、
東北地方太平洋沖地震の総エネルギーの2%が東北沿岸を襲った津波のエネルギーです。

そんな津波から生き残るには、まず自宅と勤務先からぐらいは避難経路を知っておくこと、
自分の地域が津波と無縁かどうかもしっかり確認はしておきましょう。
そして強震モニタや情報が手に入らない状態でも、
・地震が起き、2分以上明らかに揺れている(高層階ではない)
・周期がやや長い揺れ(ドンッ!といった瞬間的な揺れがない)
この2つを感じたら即時に海岸から離れてください。

これ知っているだけでも全然生存率変わってきます。
地域の死者を0人にするためにも、まずは自分の生存率をあげないことには始まりません。
知識を蓄えていってください。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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