どうも、
管理者のNDです。

今日、9月19日は
新燃岳享保噴火から301年です。

死者5人ですが、当時の享保噴火で最大規模だったのがこの日と言われています。
「最近300年ぶりに新燃岳が噴火」と言われ、少し有名になった事象ではないかと思いますが
今年に起きたような噴火規模ではありません。

今回は、上記の事象を紹介しつつ、
「噴火は長期で広域」をテーマにお伝えしていきます。

この新燃岳噴火ではまず、本来噴火の開始時期が1年前の1716年3月11日です。
水蒸気爆発がすさまじい音で発生し、黒煙が3000m吹き上がったそうです。
次に半年以上経って11月9日、火砕流が発生するほどの噴火が発生し、
この時に5人の死者が出ています。牛馬も約405頭が焼け死に、
農業被害は66000石(1石は成人1人が1年に食べる量に相当)に上りました。
更に翌年1717年2月7日から9日にかけて、
周囲の田畑は最大20cmの降灰、農業被害が実に37000石に上り、
火山灰は八丈島にまで達したといいます。
そして9月19日に、最大規模の噴火。
VEI4(噴出物総量0.1km^3以上、噴煙10~25km・大正桜島噴火相当)に達し、
高温の噴石と膨大な量の火山灰が辺り一面に降り積もったといわれます。

このように、大規模な噴火が起きるときは、年単位に及ぶような場合もあります。
最近の噴火活動の多くは、水蒸気噴火が多く単発で終わっていることも多いのですが
マグマ噴火などを伴う場合、噴火は長期化することがあります。
辛いのは、それが「単発で終わる」ということが現時点ではわからないため、
2015年にあった口永良部島のような全島避難が1年近く続けられたというようなことが起きます。
地震と違って、噴火はそういう意味では精神的なダメージをじわじわ受けるので
関東でも富士山がひとたび噴火すれば、関東中の農家は深刻な被害を受け、
都心も火山灰が舞えば雪よりも影響及び被害は甚大です。

そういう意味でも、噴火は地震や台風よりも危険な災害になる可能性を秘めています。
VEI4級の噴火は世界で1万年に数百回という極めて稀な現象ですが、
それでも現代の日本に起きる可能性は0ではないことを認識していてください。

大噴火災害想定時の生存・防災についてはまたいずれ・・・

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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