なし、さんが日本帝国陸軍の兵士は奴隷だったとおっしゃったが、その見解に私は全面的に賛同するものなんです。 私はそれまでそのような視点を持たなかったので、なしさんのその話は新鮮でした。 殆どの日本人は、奴隷と言えば、西アフリカからポルトガル人によって強制的に奴隷になってアメリカで売り飛ばされた黒人に限定された概念で受け止めとめているように見えます。でも、定義に依れば、黒人は一例にすぎず、慰安婦もそうだし、当時の日本の兵士も奴隷だったと分かるのです。 今日のテーマである「戦中、主な文学者は戦争に協力した」というテーゼは、上記の視点の導入してもおかしくないと思うのです。孫崎先生ご提供の主だった文学者には一部戦争遂行者つまり確信的な者、例えば、菊池寛や吉川英治たちは奴隷ではなかった。戦争屋の精神と同じものを持って居たのではないでしょうか。 その辺の事情を山本周五郎が戦後しきりに呟いています。山本周五郎は特攻隊の出陣式に奴隷となり、弁士となって、死に赴くハイテーンの隊員を励ましているのです。彼はそれを悔やんでもいました。もう一人、一緒に励ました同業の弁士が居て、出陣式が終わった後、特攻隊の死を題材に小説を書いて儲かることはお互いにやめようと二人は約束し合ったらしい。戦後、その同業の弁士が約束を破った時、山本周五郎はその弁士をコブシでノックアウトしたことは有名な話です。 続く
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。
孫崎享(元外務省・国際情報局長)元外務官僚で、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を経て2009年まで防衛大学校教授。『戦後史の正体』は8刷20万部の売れ行き。ほかに『日本の国境問題-尖閣・竹島・北方領土』(ちくま新書)、『日米開戦の正体』『日米開戦へのスパイ達』『日本国の正体』『朝鮮戦争の正体』などがある。ツイッターのフォロワーは13万人を超えた。
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なし、さんが日本帝国陸軍の兵士は奴隷だったとおっしゃったが、その見解に私は全面的に賛同するものなんです。
私はそれまでそのような視点を持たなかったので、なしさんのその話は新鮮でした。
殆どの日本人は、奴隷と言えば、西アフリカからポルトガル人によって強制的に奴隷になってアメリカで売り飛ばされた黒人に限定された概念で受け止めとめているように見えます。でも、定義に依れば、黒人は一例にすぎず、慰安婦もそうだし、当時の日本の兵士も奴隷だったと分かるのです。
今日のテーマである「戦中、主な文学者は戦争に協力した」というテーゼは、上記の視点の導入してもおかしくないと思うのです。孫崎先生ご提供の主だった文学者には一部戦争遂行者つまり確信的な者、例えば、菊池寛や吉川英治たちは奴隷ではなかった。戦争屋の精神と同じものを持って居たのではないでしょうか。
その辺の事情を山本周五郎が戦後しきりに呟いています。山本周五郎は特攻隊の出陣式に奴隷となり、弁士となって、死に赴くハイテーンの隊員を励ましているのです。彼はそれを悔やんでもいました。もう一人、一緒に励ました同業の弁士が居て、出陣式が終わった後、特攻隊の死を題材に小説を書いて儲かることはお互いにやめようと二人は約束し合ったらしい。戦後、その同業の弁士が約束を破った時、山本周五郎はその弁士をコブシでノックアウトしたことは有名な話です。
続く