叢叡世 のコメント

>>93

ありがとうございます。
あれは千と千尋未満なんですよ。
成長する話ではなく、子供を早く大人達(社会)に都合の良い人間にさせる話なんです。


あの作品との違いは言うことを聞かない子供を世間の圧力でねじ伏せるのと、親とはぐれた孤児が生きる力を身に付けようとする話なんですね。

唐突な展開なのは尺が短いということもあるのでしょう。
色んなところから注文があってあのような詰め込み作品になったんじゃないかと思われます。

あの作品観てクレヨンしんちゃん未満だとも感じます。
劇場版ドラえもんとかもそうですが(最近のではなく藤子・F・不二雄先生が監修した方)、子供達が世界を救うという大それた話でありますが、子供向けは子供達が自分達で物事を解決させていくというテーマが殆どなのに対して、未来のミライはそんなものはないんですね。
子供の視点が全くないファミリー向け映画なんです。
動機も、妹が行き遅れになるから何とかしろと言う話だし、自分を形作っているのは祖先がいてこそというもの。
こういうテーマなら保守派も大喜びでしょう。
それじゃあ主人公の筈の男の子の立場は?となります。
これでは、昨今のジェンダーロールに厳しいこと言う人達はなんでこんなジェンダーロール剥き出しの展開に何も言わないのか不思議でなりません。
男は家を守るべきという旧来の保守派の感覚で描かれているんですね。
家族向けとは言え、ここまで露骨に描くものはありますかね?
誰か声の大きい人達に忖度して描いた最低な作品でしたよ。

親達には大喜びでしょう。
自分達の望むような子供に育ってくれるのだから。
でも、毒親持ち達はあの作品を警戒していたようでしたね。
やってることが毒親のそれと同じだと見えたんです。

長年引きこもってたりする人の親が毒持ちだったりする場合も結構あるようですよね。
子供に英才教育とかスポーツをやらせたりとか、子供がこうしたいとか子供に未来の幅を広げさせるようなことをしないで自分の望むようなことばっかりやらせる親がこの令和の時代になってもまだいる訳ですよ。
普通は受験や就職やプロになればに失敗しても自身が成長していれば別の道を模索することが出来る人が殆どなんですが、そうなれなかった人もいちゃう訳ですよね。
オウム真理教とかは典型でしたよね。
親が多くの選択肢を与えなかった悲劇だし、挫折を超えられなかった人の悲劇だったとも感じます。昨今の事件に関しては。

No.96 64ヶ月前

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