アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第83号(2016/2/12号/月2回発行)

2016/02/15 02:53 投稿

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 4月に朝カルに幾原邦彦監督を招いてお話を聞く企画が決まりました。16日から予約なので、是非よろしくお願い致します。
 というわけで今号もいってみましょう。

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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.前回のアニメの門チャンネル
4.連載「理想のアニメ原画集を求めて」


最近のお仕事紹介

1.朝日カルチャーセンター新宿教室「アニメを読む」(東京)
 2月・3月は以下の内容です。
  2/20:「アニメ・マンガの実写化はなぜ難しいのか」
  3/19:『風立ちぬ』

2.朝日カルチャーセンター新宿教室・特別講座「万博から世紀末まで~僕はこんな作品を見てきた」幾原邦彦監督トーク
 4月26日(土)18:00から『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』のアニメーション監督・幾原邦彦氏をゲストに招きお話をうかがいます。子供時代の特撮から始まり、氏が'70~'80年代のどんなアニメ・文学・映画・演劇作品と出会い、クリエイターとしての地盤を形成してきたかがテーマです。16日から予約開始です。
 ※取り上げる予定の作品・作家
  『ウルトラマン』、『太陽を盗んだ男』、『戦場のメリークリスマス』、寺山修司、村上春樹etc
  聞き手:藤津亮太(アニメ評論家)、上田麻由子(上智大講師)

3.SBS学苑パルシェ校「アニメを読む」(静岡)
 3月20日(日)10:30~「アニメ・マンガの実写化はなぜ難しいのか」。この演題は皆さん感心があるようで、朝カル、SBS、中日文化センターと連続でお話することに。
 WEB予約はまだですが、054-253-1221(代表)でご確認ください。

3.栄・中日文化センター「アニメを読む」(名古屋)
 5月14日(土)15:30~「アニメ・マンガの実写化はなぜ難しいのか」
 こちらもWEB予約はまだのようなので、0120-53-8164(代表)までご確認いただければ。こちらの講座、回数増えましたので、新規加入者大募集中です。中京圏で興味がある方は是非。

5.オタクの学校(東京)
 1月はお休みのオタクの学校ですが、2月27日はあります。実写版の『CASSHERN』を取り上げます。(予約はこれから)。


Q&A

 「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。

Q:私は地方在住で、東京で上演される様々な演劇やミュージカルを、気軽に観劇できないことが残念です。アニメで声優をされている方の多くは、演劇の俳優でもあるわけですが、どうも男性のアニメ「声優」ファンが、あまり演劇に興味を持っていないのが少々不思議です。あくまでアニメでの演技のみを楽しんでいるならともかく、アニメ声優イベントの握手会・サイン会・トークショーには足を何度も運ぶ方でも、おなじ声優(俳優)さんが舞台を踏んでいる劇場には、全然行かないのが不思議です。小劇場のチケットはDVDよりも遙かに安いのに……。おそらく、最近のアニメ雑誌で声優さんの舞台公演情報を掲載しなくなったこともあるとは思いますが、それでも女性のアニメファンは、ミュージカルにはわりと行く印象です。私は小劇場演劇やミュージカルも大好きで、もう少し観客層が厚くなればと願っていますが、とくに男性のアニメ声優ファンに、演劇との接点を増やすには、今、足りないのは何でしょうか。思いつくことがあれば、お聞かせ下さい。
A:まず、ホントに男性の声優ファンは女性ファンより演劇に関心を持っていないのか。そこの確認が必要ですよね。あと女性の観劇の例にあげているミュージカル(2.5次元系ですよね?)は、キャストの方がでる場合もありますが、そうでないほうが多いですよね。そう考えると、ここの男女の対比はあまり適切でないような。仮に男性ファンが通っていないとしても、個人の趣味の問題を「こっちのほうが望ましいから」と無理矢理変えさせることは難しいように思います。趣味というのは内発性の発露の最たるものですので、そのスイッチを入れることは決して、一筋縄ではいかないと思います。あまり「あるべき論」にとらわれずに、周囲の方で好きそうな方を促す程度なのがいちばん近道ではないでしょうか。

Q:字幕で昔から感じていた疑問があります。「アニメや特撮などで、OPやEDで歌が流れているときに歌詞字幕が出る、出ない作品があるのは何故か?」。「作中に出る説明文やテロップにルビがあったり、なかったりするのは何故か?」です。自分なりに考えて「子供向けアニメだから」かと思ったんですが、深夜アニメで『ゴルゴ13』などにも歌詞字幕があるので、一概に子供向けでもないのかと感じました。今と昔、で色々事情あると思いますが、何か見解や説などありましたらお聞かせください。(ハンドル:千葉さん)
A:これは僕も「子供作品かどうか」ぐらいしか理由の想像がつきません。ただこういうことには明文化されたルールがあるわけではないので、ジャッジは主にTV局の担当プロデューに寄ることだと思います。とすると『ゴルゴ13』の時に、どうして歌詞を出すという(例外的?)判断が行われたのか……というのが、一番のポイントになってくると思います。これ以上の結論見解はありませんが、機会がもし巡ってきたら、誰かに聞いてみたいなぁとは思いました。


前回のアニメの門チャンネル

 前回のアニメの門チャンネルは『おそ松さん、ぶっちゃけ話』。『おそ松さん』の表紙号で異例の重版をしたアニメージュの編集さん、鈴木雅展氏をゲストに、『おそ松さん』の魅力を語りました。運営・平岩氏の機転で、ニコニ広告で宣伝をしたことも加わって、スタート以来トップ3に入るアクセス数になりました。(ちなみに直近で多かった『Gレコ』『アイカツ!』の倍ぐらい)。
 配信はアニメージュの特集のできるまでを聞いた上で、お互いに、『おそ松さん』らしいと思った10のエピソードを選び、紹介し合う構成。以下が、二人で紹介したエピソードです。(順不同)

 鈴木雅展氏セレクト
  ・PV(ティザーPV&第2弾PV)[ティザー][PV]
  ・#2「本当は怖いイソップ物語」
  ・#3「銭湯クイズ」
  ・#5「カラ松事変」
  ・#7「北へ」
  ・#9「恋する十四松」
  ・#15「面接」
  ・#17「十四松の概念」
  ・#3「#4の次回予告」and#16「#17の次回予告」
  ・--「復活!おそ松くん」白黒パート

 藤津亮太セレクト
  ・#3「銭湯クイズ」
  ・#4「自立しよう」
  ・#6「お誕生会ダジョー」
  ・#9「恋する十四松」
  ・#10「イタイって何だ」
  ・#14「チョロ松先生」
  ・#17「十四松と概念」(「十四松とコミケ」)
  ・#13「じょし松さん」
  ・#13「さね松さん」
  ・#13「事故」

 なお『おそ松さん』の今後の展開については東京新聞のテレ東担当プロデューサーの発言「2クール放送するとは言ったが、2クールで終わるとは言ってない」をどう解釈するかでしょうねぇ。もちろん何か言外のメッセージはあると思うのですが。


連載「理想のアニメ原画集を求めて」

文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

第11回『劇場版 あの頃描いた修正集 翠』

今回紹介する本は、「田中将賀」さんが出した『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』(以下、『あの花』)の「修正集」です。
同人誌や出版物として原画集が出ることが増えましたが、その中の一ジャンルとでも言えばいいのか、最近よく見かけるようになった本が「修正集」です。「原画集」が原画、修正、レイアウトなど様々な工程の素材を掲載するのに対して、「修正集」は作画監督や総作画監督個人が描いた修正用の絵を個人単位でまとめたものであることが多いようです。
しかし、そもそも「総作画監督」「作画監督」とは何でしょうか?

 

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