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藤津亮太のアニメの門チャンネル

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門メールマガジン

アニメ評論家・藤津亮太のアニメの門ブロマガ 第70号(2015/7/24号/月2回発行)

2015/07/25 21:23 投稿

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  • アニメ
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  • 有頂天家族
  • ラブライブ!

 某社の人にお誘いいただいて舞台『ひと夏のアクエリオン』を見てきました。
 一万と二千年前に起きた堕天翅と魔導士と人間の因縁(三角関係)が、現代の高校生の演劇部の中で再現されるという、「アクエリオン」らしい、でっかくてちっちゃい内容でした。
 魂になって高校生にとりつく堕天翅と魔導士を、声優さんが声だけ(台本を持った朗読劇スタイルで舞台上に立っているけれど)で演じるという趣向がなかなかおもしろかったです。
 「無限パンチ」(ここに至る展開はいかにも「アクエリオン」で納得)とか、「合体!」とか「不動司令」(司令じゃないけど)とか、予想以上に『創聖のアクエリオン』で、ラストは想像以上に盛り上がりました。
 では、いってみましょうか。

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 ご恵贈いただきました。どうもありがとうございます。
 『細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション』(氷川竜介)
 『セーラームーン世代の社会論』(稲田豊史)
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1.最近のお仕事紹介
2.Q&A
3.理想のアニメ原画集を求めて『井上俊之 有頂天家族 原画集』
4.不定期アニメ日記


最近のお仕事

1.朝カル講座「アニメを読む」(東京)
 8月9月は次のようなラインナップです。
 8月22日(15日ではないです):アニメの可能性(2)『獣兵衛忍風帖』&『A KITE』
 9月19日:『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

2.SBS学苑「アニメ映画を読む」
 SBS学苑パルシェ校の「アニメを読む」の次回は7月26日(日)です。お題は『メガゾーン23』。懐かしいだけではない作品です。興味ある方は是非。
 終わった後は有志でお昼の後、ホビーセンター『エヴァと日本刀展』最終日へ滑り込む予定です。
 http://www.sbsgakuen.com/gak0130.asp?gakuno=2&kikanno=167831

3.『機動戦士Vガンダム』BD-BOX1
 ブックレットの構成をしました。伝説的とも言えるDVD-BOXとは、内容が被らないように、初期の企画書、当時の富野監督インタビュー再録、新規スタッフ座談会(山本裕介、渡邊哲哉、森邦宏)などの趣向を盛り込みました。興味ある方は是非お求め下さい。BOX2も現在鋭意作業中です。


Q&A

 「なぜなにアニ門」で質問を募集しています。「件名」を「なぜなにアニ門」でpersonap@gmail.comまで送って下さい。文面にハンドル(名前)も入れてください。
 あるいは、アニメの門チャンネルの有料会員は、アニメの門チャンネルページの掲示板サービスが使えますので、そこに質問をしていただいてもよいです。メルマガの下にあるコメント欄でも結構ですよー。
 よろしくお願いします。


連載「理想のアニメ原画集を求めて」

文・水池屋(コーディネート:三浦大輔)

第3回『井上俊之 有頂天家族 原画集』(初級編・中級編・上級編)

 今回取り上げる『井上俊之 有頂天家族 原画集』の最大の特徴は、アニメーターの人名が作品名より前に出ているところだ。過去にこの連載で紹介した原画集は、共に『化物語』、『新世界より』という作品に対してのムック本的な価値を持った内容が幾分か含まれていた。しかし、「井上俊之 有頂天家族 原画集」はそうではない。これは原画の中にある純粋な作画技術だけを堪能するための原画集である。
 井上俊之さんの名前を知らなくとも、好んでアニメを観ている人達の多くは、その仕事を何かのかたちで目にしたことがあるのではないだろうか。劇場作品を中心に活躍されているのだけれど、その仕事歴を一覧にするだけで、まるで日本の劇場アニメ史の年表を見ているような錯覚に陥る。現在の日本のアニメ業界を代表するアニメーターの1人である。
 そんな井上さんが、TVシリーズの作品でまとまった仕事をする。これはなかなか珍しいことで、その原画集が出ると聞いた時は驚き、そして喜んだ。原画集と言っても、今まで紹介してきたものとはかなり趣が異なる。それは1ページに1枚しか絵が載っていない点だ。1ページに1枚原画が掲載されており、大きさもほぼ原寸大。白黒の印刷ではあるが、これはアニメーターが描いた絵をかなり元に近い状態で見られる、数少ない原画集の1冊だ!
 そして、1枚1枚絵をめくることによって絵が動いているように感じられる、映像以前に紙の中にある「動き」を感じられる数少ない原画集の1つだ。実際の原画とは違い、1冊の本としてまとめられているために、それは巨大なパラパラマンガのようである。
 また、本としての工夫では、右開き、左開きをそれぞれ別々に使用することで、載せられる絵の枚数を倍に増やしている点が挙げられる。これはとても良いアイデアで、またどこかで採用してほしい原画集のスタイルの1つだと思う。
 では、前回説明したタイムシートはどうしているかと言うと、これは別冊になっている。原画をパラパラしながら、タイムシートを確認するという、本来の「原画を見る」ということと全く同じ作業をするための本の仕様である。
 そして、この本だけの特殊な付録として、原画解説用のDVDが付属している。内容は作画を担当した井上さんが原画を撮影した映像や、本編の映像を流しながら、直接解説を行うというリッチなものである。解説内容はアニメーターからの質問に答える形となっており、専門用語なども交えられていているので、その内容は完全にアニメの現場に即したものである。なので、初心者向けとは言い難い。この本はアニメーターやアニメーター志望者のための教科書としての1冊だと思ってもらったほうが良いと思う。

 

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