まず最初に、原稿チェックについての藤津の考えを記しておきます。
取材原稿は大きく2種類あって「編集部(書き手)が複数の取材を行って、自分の意見としてそれら取材成果を編むもの」と「発言者の意見としてダイレクトに誌面に出るもの」があります。
前者の「言葉」は書き手のものなのでチェックがなくてもやむをえない側面があると考えます。特に公益に関する報道などにおいては。一方、後者の「言葉」は発言者のものですので、チェックは必要と考えます。
僕のチェックがないまま誌面に出たことについて「TV Bros.」編集長と担当氏からは謝罪はいただいており、こちらからのお願いでどうしてこういう事態になったかも調べていただきましたので、それをもとに、以下報告させていただきます。
3月13日(木) 取材がありました。深夜アニメの歴史と春の新番組の注目作について2時間弱ほどお話したと思います。
21日(金)が祝日のため進行が1日巻きであることに加えて、取り上げる番組の素材が揃うのが遅れ、記事の文字数が確定が遅れたそうです。
3月15日(土)にライターさんが原稿着手。しかしノロウイルスで倒れ、原稿アップも遅れて責了日の17日(月)にあがる。担当編集とライターで事実関係だけチェックして入稿校了。このバタバタの中で藤津のチェックを忘れてしまったと。
編集長がそのドタバタの中でインタビューイのチェックは必要ないのか、と確認したところ担当者は「求められてはいない」と答えたそうです。僕としては、挨拶程度に「では原稿待ってますね」みたいな話はしたと思うのですが、このあたりは水掛け論になるので深追いはしません。
3月26日(火)発売。twitterで既に雑誌が発売されていることを知り、担当にメール。「原稿完成が校了直前となってしまったため、内容についてはインタビュアーとともに確認、校了させていただきました。ご報告が遅くなり、申し訳ございませんでした」とメールが来ました。
この後は、藤津が「チェックがないだけでなく、こちらから連絡して初めて報告っておかしいでしょう」と怒って編集部に電話をして担当氏とやりとりをし、担当氏と話をしてもしょうがないので編集長にかわってもらいました。それで編集長に事実関係を調べて報告してもらうよう約束をした――という経緯になります。この経緯をブログに書くことも了承を得ています。
僕もライターですからギリギリならギリギリの中でなんとか対応する策を考えますし、チェックに回す時間がないならその旨を事前に報告してほしかったです。また校了から発売までフォローの連絡がないのも応対としては最悪に近いものだと思います。
スケジュールが押したのはしょうがないけれど、そこでの応対がことごとく間違っているという点でこれは人災だなぁと思った次第です。
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