【新人アニメーター寮/通信】

【新人アニメーター寮/通信・第17号】

2015/07/29 19:55 投稿

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2015/7/30


TOPイラスト/7月 金井 亮介



【目次】

1:TOPイラスト/7月 金井 亮介

2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也

3:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃

4:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 石山 正修

5:寮生日記/7月  新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖


2:寮生日記/6月  新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也



こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。

皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。


6月となりました。

今月は僕の誕生日がありました。

今年で24歳になります。

元々というか、未だに僕は誕生日を祝ってもらいたいタイプの人間で、

そのためには、ほかの人の誕生日を祝うべきだろうと考え、

頻繁に合う人には、メッセージやプレゼントをしていました。

その甲斐あって今年は、ガンプラをもらったり食事に連れて行ってもらったり、

はたまた僕に会うために地元からわざわざ東京に来てくれた方もいたりと、

かなり良い思いをさせていただきました。

プライベート関係は比較的充実して24歳を迎えたわけですが、社会的、

人間的に良い24歳を迎えたかと言うと、疑問に思うところもあります。

社会的といえば政治、経済に疎くどう考えるべきかという判断もあいまいで、

人間的にいえば思考のスケールが小さかったり自制心の弱さも感じます。

最近は現代社会についての動画を意識的にみたり、

また、自己啓発系の本を読み始めたりするようになったので、

現状を変えることを常に考えて生活したいです。


いつも通り映像鑑賞の話に移ります。

今月は「劇場版ラブライブ」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」

「あの日見た花の名前を僕はまだ知らない。」その他、現在放送中のアニメを見ました。

「バケモノの子」とか「マッドマックス」とか「アベンジャーズ」とか、

観に行きたい映画もたくさんあるのですが、あまりひとりで映画を観に行く習慣がなく、

誰かといくにも予定が合わず、といった感じです。

演出の勉強については「シナリオの基礎技術」を読み終え、

次に「スクリプトドクターの脚本教室」という本を読んでいます。

現時点で大体半分位読み終えたのですが、何故映画制作に「自分自身」の存在が必要であるか、

センスの正体についても触れられているので、心構えを学ぶにも非常にありがたい印象です。

読んでいる過程で脚本を書ける能力、読む能力、分析する能力が、必要かつ、

自分にまったく備わっていないことに気づいたので、今後の方向性は、

その辺を学ぶ形となりそうです。


続いて仕事の話をしたいと思います。

遂に第2原画の仕事をいただけました。

内容自体はほとんどトレスで、陰だけ描くと言うものでしたが、

新しい内容の仕事だったので、今はそれだけで嬉しく思います。

今後は枚数チャレンジの代わりに、1原に上がるためのアプローチをしていきたいと思います。


今月させていただいた仕事は、「妖怪ウォッチ」「バディファイト」「アイカツ」

「ハッカドール」「009vsデビルマン」「クレヨンしんちゃん」「ランスアンドマスクス」でした。


では今回はこの辺にしておこうと思います。


メルマガを見てくださって、ありがとうございました。

それでは失礼します。


2015年 6月 阿久津 徹也


イラスト 阿久津 徹也



3:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃



おはようございます。アニメーター寮生の田中正晃です。


学制服って不思議ですね。

人生の一時期までは、ほぼ唯一社会とつながる手段でありながら、

むしろ多くの物語においてフィクションの導入剤として機能している。

先日本屋に行きまして、今月(もう先月かな)のMdNの特集が、

「制服‐虚構とリアル、その狭間のデザイン」であることを発見し、

思わず買ってしまいました。

表紙が志村貴子であったことも、表紙買いの大きな一因でしたね。

特集の中身は、漫画と制服、メーカーと制服、制服の造形史、

アイドルと制服の大体四章立て。

その中の制服の造形史についての文章を読んだのを切っ掛けに、

森伸之著「東京女子高生図鑑」「私学制服手帳」をアマゾンにてポチリ。

制服の多様さに驚きながら現在読んでる最中でございます。


制服の歴史に目を通すと、面白いことが多いです。

年代順に並べられた制服のイラストを見るだけで、時代の変遷を感じることができる。

その変遷の中で異様に目を引く箇所が一つあります。

それは90年代、女子高生ブームの制服姿です。

そこだけ「異様」なのです。

他にも劇的に変化のある箇所はあるのですが、外から文化が輸入された場合と、

世界大戦という分かりやすい要因があります。

しかし、90年代のそれは、一見するだけではどこから来たのかさっぱり分からない。

(特にぼくは、90年代を小学生として過ごしたので肌感覚としても、よくわからない)

存在なのです。

そこで思い出したのが松谷創一郎著の「ギャルと不思議ちゃん論」。

そこではまさに「東京女子高生図鑑」を引用して、

80年代のモデルチェンジブーム等ついても語った上で、

その後90年代のコギャルについて述べている。

端的に言えば「少女としての自分に自覚的な存在」それがコギャルだという。

どういうことか。

〈少女〉とは近代社会特有の文化的な産物である。

明治以降の良妻賢母教育により、『初潮を迎え使用可能になった女性の身体を

しかるべき男に実際に使用されるまで無傷でとっておくために、

彼女達を囲い込もうとしたところ、”誤って”産み出してしまった異物が〈少女〉である。

つまり〈少女〉とは初潮を迎えながら同時に〈女〉であることを留保されているという、

たいへん矛盾した存在としてそもそも成立した』(大塚英志)。

そしてその〈少女〉に対して性的な目線をむけるというタブーが、ドラマ「高校教師」や、

ブルセラブーム援助交際騒動により、タテマエであると暴露されたのが90年代であり、

その大人たちからの性的な需要に自覚的であった〈少女〉が、コギャルという存在なのだという。

肌が小麦色であることやルーズソックスであることなどを一つ一つとりあげていくと、

きっとそこには細かい流行があったのだとは思うが、それよりももう少し大きな意味で、

日本の時代的な潮流の中で、たまたま生み出された文化的な存在が、

ある種「異様な」90年代の女子高生なのですね。


2015年 7月 田中 正晃


イラスト 田中 正晃



4:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修



こんにちは、石山です。


いよいよ夏といった感じになってまいりましたね。

まあ、それもスタジオに篭っていると全然わかりませんケド。


さて、研修あがりました。いよいよ本番スタート。

初仕事は版権イラストのクリンナップ、その後は自社作品の動画を担当しています。

止めや口パクはそこまで時間はかからないですが、振り向きにもなると

やはりとても時間がかかります。

どうやったら早くなるんだろう?と効率よく速く描ける方法を日々模索。

基本的に動画は「絵を描く」というよりは「作業」といった面が強いので、

必ず何か良い方法があると思うんですよね。

ちなみに今月下旬でやっと100枚を越えたところ。

生活のこともあるので焦りまくりです。

コツをつかむまでは暫くこの調子か。

それから、同時に原画にむけての勉強も進めていかないといけません。

動画ができてせっかく原画に上がれたのに、いざ描いてみると全然描けない、

という話もよく聞きます。

そういうことになってしまわないよう頑張らなくては。

それに、自分の描くペースもしっかり掴めるようにならないと。

いやー課題が山積みです(^-^;

ともあれ日々飽きませんね。

前職よりはずっと楽しくやっています。

金銭面のこと以外は…寮のおかげでだいぶ助かってはいますが、

暫くは貯金を切り崩す生活が続きそうです。

寮といえば、海外向けに行われていたクラウドファンディングは成功したようです。

支援していただいた皆様、本当にありがとうございます。

自分はあまり力にはなれませんでしたが…。

こうやって海外にも支えてくださる方々がいるというのはとてもありがたいことですね。

少しでも還元できるよう、早く活躍できるようになるため努力を怠らないようにしていきます。

それではまた来月末に。


2015年 7月 石山 正修


イラスト 石山 正修



5:寮生日記/7月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖



おはようございます、新人アニメーター寮生徳田靖です。

皆さんのご支援のおかげで今日も元気に過ごしております。


最近、暑くなってまいりましたね。

暑中お見舞い申し上げます。

それはそうとようやく研修終わりました!

いやぁ、長かった!

日数で換算すると108日間!

研修中にやった課題はクリーンナップ28パターン。

中割りは32パターン。

中割り課題の歩きは本当に苦戦しました。

何度もリテイクを出されて精神的に来ましたね(^^;;


学校で学んできたことが本当に生かされているのかと自問自答した研修期間でありました。

今まで培ってきた自信が一気に削がれましたね。

辛い中、風立ちぬとSHIROBAKOのおかげで乗り越えることが出来ました。

在学中、馬鹿にしていたSHIROBAKOが非常に面白かったんですよね。

共感できたり慰められたりと、在学中と働き始めた後とは全く違った印象で観ることが出来ました。


研修期間が長かったこともあり、今やってる仕事が凄く楽しく感じますね。

何の作品かは公開されていないのでまだ言えませんが…近々報告したいと思います。


それでは!暑い夏を乗り越えましょう!


2015年 7月 徳田 靖



イラスト 徳田 靖


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