2015/6/30
TOPイラスト/6月 金井 亮介
【目次】
1:TOPイラスト/6月 金井 亮介
2:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也
3:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃
4:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修
5:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖
2:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 阿久津 徹也
こんにちは、おひさしぶり、はじめまして、阿久津徹也です。
皆様のご支援のおかげで今日も健康で充実した生活してしています。
6月のメルマガとなりました。
前回書いた虫歯の件ですが、ついに抜歯することになりました。
今回は右の親知らずということで、歯科にて部分麻酔。
注射、塗り薬を何度かすると歯茎の感覚がなくなる。
舌で触ると皿を舐めているような感じがする。
麻酔が効いたのを確認して、大きいがごつくない、
スタイリッシュなペンチを使って歯をつかむ。
ゴリゴリと頭蓋骨ごと持って行かれそうなくらいペンチを揺らして、
ねじ切るように抜歯。
あとは止血して終了。
やってることは派手でしたが、痛みは全くなく、その後は問題なく仕事も出来ました。
抜歯した親知らずは持ち帰ったのですが、それを見ると、
なんだか長い間連れ添ったペットを失ったような気持ちになります。
未だに、ぽっかり空いた右の親知らずが寂しいです。
今月観た映像作品の話ですが…。
「デジモンアドベンチャー」と「ジョーズ」と放送中のアニメしか、現状では見ていません。
先輩と同人誌を作ったり、仕事の締切ラッシュが原因です。
とは言えそんなに時間がないのに、なぜこの2作を見たかというと、
シナリオの基礎技術という本を半分ほど読んで、書いてあることが正しいか、
分析に役立つかを試したかったからです。
リトマス紙法というのはそれなりに理解できたのですが、
モンタージュは整理がついていなくて、理解が曖昧なので、今後の課題です。
もう少し勉強したら演出さんが何を思い、考えて仕事をしているのか聞いてみたいです。
今月の仕事の話です。
今月は、劇場作品や、スポーツ物が多く、大変でした。
枚数チャレンジをしているわけではないので、
あまり会社に残らないようにしていたのですが、そうも言っていられず、
何度か徹夜する日がありました。
そういえば2原の話がちらほら来ていて、近いうちにやるかもしれません。
2原のメリット、デメリットは、いろいろ聞いていますが、
まずは挑戦してみたいものです。
今月は「アイカツ」「ベイビーステップ」「妖怪ウォッチ」その他、劇場作品と、
未発表作品をやりました。
この未発表作品は、やらせていただいた事がとても嬉しい、意外な作品でした。
では今回はこの辺にしておこうと思います。
メルマガを見てくださって、ありがとうございました。
それでは失礼します。
2015年 6月 阿久津 徹也
3:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 田中 正晃
こんにちは、新人アニメーター寮に住んでる田中です。
えー、皆さんはセザンヌって知っていますか?
ええ、19世紀後半に生きたフランスの画家ポール・セザンヌです。
初期には、印象派の画家として活動をし、
晩年は伝統的な絵画の約束事にとらわれない絵画を描き、後世に多大な影響を与え、
「近代絵画の父」と評されたあのセザンヌです。
「近代絵画の父」。
凄いフレーズですよね。
セザンヌの絵を誉める時どういう言われ方をするかと言えば、
色彩について言われる場合とものの捉え方について言われる場合などがあります。
そしてその色彩の影響の先にいるのが、フォーヴィスムのマティスであり、
ものの捉え方の影響の先にいるのが、キュビスムのピカソ。
そのピカソがセザンヌのことを、「皆の父のような人だった」
と、敬愛の念を込めて言ったらしいのです。
そいつはさぞかし凄い絵を描くのだろう、と思うわけです。
しかし、なんと言いますか、ありきたり且つバカっぽく言ってしまうと、
あまり凄い絵には見えないんですよ、少なくとも現代を生きる僕の目から見ると。
先日、もしかしたら実物を見たら感動するのかもしれない!と思い、
箱根にあるポーラ美術館行ってきました。
ちょうどセザンヌの展覧会をやっていたのです。
中には多少いいなと思える絵もあるにはあったのですが、基本的な感想は、
「色彩?立方体?まぁそりゃあそうかもしんないけど、そんなに……」ってなわけです。
いや、これって別に僕に限った話ではなく、よくある話だと思うのです。
セザンヌの解釈って美術史とか学ぶと感覚的に「うっ?」となる箇所の1つだと思うんです。
生前はあまり評価されず、死後評価が上がっていったって、どういうことなの、と。
だから僕はこう考えることにしています。
『セザンヌは凄い絵を描き後世に影響を与えたから凄いのではなく、
ピカソら後世の画家がセザンヌに影響を与えたから凄いのである』、と。
後の世代の人間が影響を与えた。
どういうことか。
つまり、ピカソが自分の新しさ(素晴らしさ)を担保するために、
セザンヌが素晴らしい画家であったという歴史を組み立てて、
その先の歴史に自分を位置付けたのです。
歴史とは権力の象徴です。
後の世代の人間が「それ」があったと言えばあったことにあり、
良いことだったと言えば良いことになります。
事象が変わるのでなく、歴史に対する認識が変わるのです。
そして、その認識の変化は現在に多大な影響をあたえるのです。
唯一無二の正しい歴史などなく、その意味において歴史を語るものは、
皆が歴史修正主義と言えるし、先端を歩こうとするものは、そうあるべきだとも考えます。
そしてピカソはきっとそうしたのではないか、と僕は思ったのです。
だからこそその影響を受けたセザンヌは近代絵画の父たりえたのです。
僕が今回言いたかったのは、「後の世代が前の世代に影響を与える」という発想が、
面白いなぁと思ったことで、それを文章で書くに当たって、
セザンヌを引き合いにだしたのでした。
2015年 6月 田中 正晃
4:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 石山 正修
ドーモ、石山です。
梅雨ですね。
自転車通勤には辛い時期です。
とは言っても職場までは近いので、そこまでではありませんが。
さて、研修ですがスケジュールでは今月末で終わり。
なんとかギリギリには終われそうです。
アニメ作画はもともと未経験なので、
本当に試行錯誤を繰り返しながらの三ヶ月でした。
まるで迷路を進んでいるような感覚。
帰る頃には、描いて疲れるというより、考えることに頭を使いすぎてフラフラ…、
なんてこともありました。
幸いなことに、どうも自分は日本画を勉強していたからか、
人より「線」の意識には長けているようで、原トレ・クリンナップは、
コツを掴めたような気がします。
ただ、中割り全般はまだまだ苦労しており、時間がとてもかかってしまっている状況。
こればかりは枚数を重ね練習を積むしかなさそうです。
来月になればいよいよ本番だし、研修費も出なくなって完全出来高制に移行するので、
生きる為にも、いかに枚数を上げるかにかかって来ます。
苦手な事は早いうちに潰しておかなければ。
話は変わりますが先日、スタジオの人達と、
映画「マッドマックス 怒りのデスロード」を観てきました。
監督は「ベイブ」「ハッピーフィート」でも知られるジョージ・ミラー監督、
キャラクターデザインに「エヴァQ」監督の前田真宏さん。
最近話題になってるあれです。
最初から最後までフルスロットル、中だるみもほぼ無くて、
全てがクライマックスかのような感覚。
荒々しくも丁寧な構成、デザイン、アクション、
そして女性の強さを表現した映画となっています。
これこそまさに3DやIMAXで観るべき映画かと。
ジョージ・ミラー監督作品は「ベイブ」「ハッピーフィート」しか、
見たことないのですが、なんというか手広くやってますね…。
ハートフルな作品に対し今回は一転ハートフルボッコな作品でした。
手に汗握る展開が続きすぎて、最後の方には疲れてきたり…。
スタジオ内でも評判良く、自分的にもぜひオススメしたい映画です。
…というのがありまして。
職場の人たちともうまくやっていけてる感じです。
それではまた来月に。
本番頑張ります。
2016年 6月 石山 正修
5:寮生日記/6月 新人アニメーター寮/寮生 徳田 靖
おはようございます、新人アニメーター寮生徳田靖です。
4月1日に研修が始まってから、早くも3ヶ月が過ぎようとしております。
いやぁ、進捗駄目です!
先月、目標として研修を終わらすと宣言していましたが、
達成出来ませんでした!
でも、中割り課題が終わったのでもう少しで終わるかな〜?(^^;;
研修中、色々と言われて自分なりに意識改革をしました!
自分に足りないもの!それは!
情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして、何よりも!
速さが足りない!
研修残り少ないと思いますが、気を抜かずに頑張っていこうと思います!
今月、余裕が無くて色々と大雑把ですがお許し下さい…。
次回のメルマガでは良い報告が出来ればと思っております。
皆様のご支援を、仕事に還元出来るよう、頑張って行きます!
メルマガを見て下さった方ありがとうございました。
2015年 6月 徳田 靖
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