本日の記事は、8月10日(土)、12日(月)、13日(火)、14日(水)、の日経新聞と新聞赤旗の記事から、以下の項目の内容と分析を掲載。
「国の借金1000兆円」→今後、最大限に利用されていく数字
「ガソリン高騰?」→マネーゲームの結果
「GDP実質2.6%増」→お金の増加の影響
「機械受注6.8%増」→設備投資の先行指数
「高校授業料無償化に所得制限」→これはまだ序の口
■8月10日、日経新聞日刊の1面より
「国の借金1000兆円」
この記事は
9日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が、
2013年6月時点で1000兆円を突破した。
借金の内訳は、国債が830兆4527億円、借入金が54兆8071億円、一時的な資金不足を
補うための政府短期証券が123兆3683億円だった。国民一人あたり792万円。
国の借金は13年度末には1107兆円になる見通し
という内容。
1000兆円という数字を見れば、巨額の金額なので、日本の財政は大丈夫か?
と心配になるのが普通だろう。
しかし、本質的な問題は、誰から国が借金をしているのかということだ。
日本の場合は9割以上は日本国内からの借金である。
つまり国民から借金をして、国民に元利を支払っているということだ。
そのため、国の負債が増えるとともに、国の資産も増えるのである。
たとえて言うなら、同じ家庭内で、夫が妻に借金をしている。
そして、元利金を妻に支払っている。
同じ家庭内で貸し借りしているようなものだ。
日本の財政赤字が対GDP比で巨大なのに、破綻しないのはそのような理由からである。
また日本には打ち出の小槌としての日本銀行がある。
この日本銀行が、政府に800兆円のお金を渡してしまえば、一瞬にして借金返済の
財源を無から作る事が出来る。
何故なら、日銀は無からお金を作れるからである。
しかし、そのようなことはしないだろう。
日本政府が通貨発行権を放棄している現状では難しい。
何故なら政府が通貨発行権を放棄し、米軍の駐留を認めている時点で、
日本は欧米の国際的な金融カルテルの支配系列に組み込まれているからだ。
独自の金融政策など行える環境にないのである。
今後はこの1000兆円の財政赤字を口実にして、医療や社会保障の引き下げ、年金の支給減額、
消費税増税などを行ってくるだろう。
財政赤字は、国民の生活を貧しくさせ、操作するための口実の道具として最適なのである。
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