TBS番組

 憲法学者の長谷部恭男早稲田大学教授は15日夜放送のTBS「NEWS23」で、6日に東京・新宿で開かれた戦争法案に反対する学生と学者による街頭行動での日本共産党の志位和夫委員長のスピーチを紹介し、共感するとコメントしました。

 1万2千人が集まったこの街頭行動に参加したという長谷部氏は「印象に残ったのが志位和夫共産党委員長の話です」と述べた上で、志位氏がスピーチで戦争法案反対の集会に参加している人々について「何の組織にも、何の団体から動員されたわけでもなくて、普通の一般市民の方々がご自身の判断で参加して抗議の声を上げている、こんなこと今までなかった」と述べていたと紹介し、「私もそうだと思う」と語りました。

 さらに「志位さんは、これは日本の社会に憲法の精神が本当に根付いてきた、そのことも示しているともおっしゃった。ですから私は、たとえこの法案が成立するようなことがあるとしても、まだまだあきらめるには及ばないと考えています」と強調しました。

 キャスターの岸井成格氏も「まさにそういう感じがする」と共感。「メディアやジャーナリズムの立場から言うと、もう1回、戦争をとめられるかという非常に大きな反省と教訓がある。その意味で、今回の安保法制の中身を調べれば調べるほど、審議するほど、戦後の平和主義と民主主義が危機に面している。大きな分岐点だ」と話しました。
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 長谷部氏は、16日の早稲田大学法学部主催のシンポジウムでも、同様の話をし、「希望を捨てずにがんばらないといけない」と語りました。