「オール沖縄」4議員・小池氏らあいさつ
(写真)「止めよう辺野古新基地建設」「国の横暴・工事強行に抗議」とシュプレヒコールする県民集会参加者=22日、沖縄県名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前
「新基地建設反対」「止めるまで頑張るぞ」。沖縄県名護市辺野古の米海兵隊基地ゲート前は22日、怒る県民を代表する5000人の声で包まれました。安倍政権が強行しようとしている辺野古新基地建設を「止めよう 国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」(主催・同実行委員会)です。ゲート前の国道の両側には、午前11時ごろから県内各地からバスなどで続々と詰めかけ、何重もの人波で埋まりました。
「辺野古の海を守ろう」「埋め立ては許さぬ、辺野古の海はみんなの宝もの」「この空、海、大地は私たちのもの オスプレイも基地もいらない」など、それぞれの思いを込めたプラカードや横断幕が林立しました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員をはじめ、昨年の総選挙で「オール沖縄」候補として沖縄1区~4区で当選した衆院議員ら共同代表があいさつしました。
赤嶺議員は、主席公選や国政参加の権利を勝ち取ってきた沖縄県民のたたかいの歴史にふれ、「団結すれば恐れるべきものは何もない。これが『オール沖縄』です。『オール沖縄』の力で、辺野古新基地は絶対にやめさせる強い決意で翁長知事を先頭に県民も全力をあげて頑張り抜こう」と訴えました。
たたかいの現場を代表してあいさつしたヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「『オール沖縄』、ウチナーンチュ(沖縄の人たち)の団結を全国に呼びかけよう。二度と沖縄を戦場にさせない。そのために安倍政権を全国の人々と打倒するたたかいに向け、沖縄のたたかいを勝利しましょう。絶対に勝てます」と力を込めました。
地元住民を代表して、高校2年生が「選挙で強固な民意を見せつけることができた。しかし、日本政府は私たちにいっそう卑劣な攻撃を加えています。あまりにも悲しくなります。県民を苦しめてきた基地こそ沖縄から撤去されるべきです」と話すと、参加者は割れんばかりの拍手と指笛で応えました。
稲嶺進名護市長、日本共産党の小池晃副委員長、島ぐるみ会議共同代表の平良朝敬氏、社民党党首らが連帯あいさつしました。
集会は、午前中に集会を妨害しようと米軍によって不当に拘束されたゲート前行動の現場責任者の沖縄平和運動センターの山城博治議長らの解放も訴えました。
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22日、名護市辺野古で開かれた「県民集会」での稲嶺進名護市長、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員のあいさつ(要旨)を紹介します。
「オール沖縄」で対抗
稲嶺名護市長
みなさん、ゲート前の左右をご覧ください。前にも後ろにも右にも左にも鉄条網です。これが今の沖縄の現実をまさしく象徴している光景です。われわれはこういうなかで、70年間も生活を強いられてきたんです。もうこれ以上の基地はダメです。5年前、辺野古の海に新しい基地は造らせないということを掲げて、名護市民は私を押し上げていただきました。それが今では「オール沖縄」という大きな流れとして、沖縄県民の思いをまざまざと示したのが、昨年の県知事選と衆院選の結果であります。これこそが、ウチナーンチュ(沖縄県民)の思い、願いが込められた答えなのです。
強い力に対抗できるのは唯一、われわれ市民、県民の団結ひとつであります。それをこれからもぜひ、日米両政府に対して突き付けていこうではありませんか。みんなの心が一つになれば、必ずできます。必ず明るい光が見えてきます。それまで力を合わせてがんばりましょう。
団結の力で勝利を
小池副委員長
もはや保守も革新もない、この場所に集まっているみなさんは県民全ての代表です。そして、ここに出されている声は沖縄県民全ての声です。この声は、巨大コンクリートブロックでも、不当な逮捕でも絶対に崩すことができない。そのことを安倍政権と日米両政府は知るべきです。新基地を造れば孫子の代まで沖縄県民が苦しむ。反対の声が上がるのはあまりにも当然ではありませんか。撤回すべきは辺野古新基地建設です。撤去すべきは抗議テントでなく、普天間基地ではありませんか。
団結の力で勝利に向かって進んでまいりましょう。辺野古の海を返せ、普天間返せ、沖縄を返せ、民主主義を返せ、そして仲間を返せ。日本共産党は団結と連帯をするために力を尽くしてがんばります。
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