法人税の研究開発減税額が2013年度に前年度比1・5倍以上の6240億円にのぼり、減税額1位の企業は総額の約2割に及ぶ1201億円もの巨額の減税を受けていたことが21日までに分かりました。政府が国会に提出した租税特別措置の実態調査報告書で判明しました。
租税特別措置は特定の政策目的に応じ、対象を限定して税制上の優遇措置を講じるもの。研究開発減税は、試験研究費の一定割合を法人税額(国税)から控除できる制度です。
政府調査によると、13年度の研究開発減税額のうち92%(5728億円)を大企業(資本金10億円以上の企業および連結納税グループ企業)が受けました。06年度以来の推移をみても、大企業ばかりが恩恵を受ける不公平税制であることは明らかです。
13年度の研究開発減税額は上位10社だけで2553億円(41%)に達しました。2位の企業が212億円、3位が211億円、4位が201億円、5位が165億円などとなっています。なお、この報告書は企業名を明らかにしていません。
研究開発減税額を業種別にみると、「輸送用機械器具製造業」(2256億円)が突出して多く、2位「化学工業」(1125億円)、3位「機械製造業」(565億円)以下を引き離しています。
特定業種、特定企業に減税額が著しく偏っている状況です。
研究開発減税 試験研究費総額の8~12%を法人税額から控除する制度。上限は法人税額の20%(2014年度までは30%)。試験研究費が過去3年平均より増えた場合か、売上高の10%を超えた場合、16年度までは控除額が上乗せされます。経団連は時限措置の恒久化などを要求。政府・与党は15年度から控除上限30%の枠を恒久化しようとしています。
租税特別措置は特定の政策目的に応じ、対象を限定して税制上の優遇措置を講じるもの。研究開発減税は、試験研究費の一定割合を法人税額(国税)から控除できる制度です。
政府調査によると、13年度の研究開発減税額のうち92%(5728億円)を大企業(資本金10億円以上の企業および連結納税グループ企業)が受けました。06年度以来の推移をみても、大企業ばかりが恩恵を受ける不公平税制であることは明らかです。
13年度の研究開発減税額は上位10社だけで2553億円(41%)に達しました。2位の企業が212億円、3位が211億円、4位が201億円、5位が165億円などとなっています。なお、この報告書は企業名を明らかにしていません。
研究開発減税額を業種別にみると、「輸送用機械器具製造業」(2256億円)が突出して多く、2位「化学工業」(1125億円)、3位「機械製造業」(565億円)以下を引き離しています。
特定業種、特定企業に減税額が著しく偏っている状況です。
研究開発減税 試験研究費総額の8~12%を法人税額から控除する制度。上限は法人税額の20%(2014年度までは30%)。試験研究費が過去3年平均より増えた場合か、売上高の10%を超えた場合、16年度までは控除額が上乗せされます。経団連は時限措置の恒久化などを要求。政府・与党は15年度から控除上限30%の枠を恒久化しようとしています。
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