日本共産党の志位和夫委員長は28日の記者会見で、参院で審議入りした秘密保護法案の成立阻止に向けてどう取り組むかを問われ、「廃案を求めている政党間の連携を最大限追求し、可能な限り協力・共同の行動をとるために努力したい。もう一つは、院外の国民のたたかいとスクラムを組みたい。国民の圧倒的世論の包囲で断念、廃案に追い込むことを最後まで追求したい」と強調しました。
志位氏は、法案に反対する国民や団体が引き続き波状的な国会行動を予定し、全国紙や地方紙の社説でも“廃案にせよ”の声であふれていることを示しました。「これだけの声を無視して強行するのは、秘密保護法案のファッショ(全体主義)的な性格を象徴しています。絶対に許されない。最後まで頑張ります」と語りました。
志位氏はまた、法案に反対する野党間での具体的連携について問われ、「(法案は)修正できるようなシロモノではないということが基本的立場です」と述べたうえで、「この点で立場を異にする党もありますが、『廃案』という点で一致すれば力を合わせたい」と強調しました。
一般国民もメディアの取材も処罰・監視対象になるなど「法案の危険性の告発や批判については協力していけます。『良識の府』として法案の危険性をとことん明らかにし、廃案にすべきです。民主党も『廃案』でたたかうといっています。この一点で協力できると思う」と語りました。