「原発の再稼働を許さない」の一点で個人・団体の結集を呼びかけた「さよなら原発!11・10九州沖縄集会」(同集会実行委員会主催)が10日、福岡市の舞鶴公園で開かれ、約1万人が集い、パレードしました。
集会は、前回(2011年11月)に続き2回目で、韓国からも参加。呼びかけ人は、吉岡斉九州大学副学長や福岡県の浦田弘二・福智町長、県内最大の組合員約45万人のエフコープ生活協同組合の菊谷宗徳理事長らが新たに加わり25人と、大きく広がりました。
九州電力本店前で11年4月から抗議活動を続ける青柳行信さん(67)は主催者あいさつで、「国内の原発は全て止まった。それは私たちの意思と行動(の結果)」と強調。吉岡氏は「原発は異質な危険(を持つ)技術。原発ゼロ社会は国民の多数意見になった」と述べました。
原発のある地域での運動団体代表が「事故のリスクがたとえ小さくても負いたくない」(佐賀)、「原発再稼働を求める九電や県知事にも中止を働きかけたい」(鹿児島)などと発言しました。
日本共産党の志位和夫委員長のメッセージを仁比聡平参院議員が代読。「『再稼働・輸出の準備は直ちにやめ、汚染水対策に全力をあげよ』『原発ゼロを直ちに決断せよ』の声で安倍政権を包囲し、『原発ゼロ』実現のためにともに頑張りましょう」と訴えました。
社民党党首の吉田忠智氏もあいさつしました。
集会宣言は「原発と核の廃絶に向け、川内・玄海原発の再稼働を絶対に許さない」「今ここに『再稼働反対』『原発ゼロ』の声を挙げます」としています。