主張
10・20青年大集会
声をあげ雇用ルールの確立へ
「もう黙ってはいられない!! まともな仕事と人間らしい生活を」――全国青年大集会2013(同実行委員会主催)が、10月20日、東京・明治公園で開かれます。
昨年は東日本大震災と原発事故の被災地福島で開かれ、東京での開催は2年ぶり8回目です。
多彩な願い持ち寄って
今夏の参議院選挙では、「ブラック企業」や若者の雇用問題が大争点となりました。その後、厚生労働省が「若者の『使い捨て』が疑われる企業」への指導強化を打ち出すなど、たたかいが政治を大きく動かすなかでの集会です。
「人間らしく働けるルールづくり」をかかげ、安倍晋三政権に正面から対決する日本共産党が選挙で躍進したことも、「いまこそ実態告発と運動を草の根から広げるとき」と青年たちを励ましています。「ハローワーク前で毎週宣伝」「働き方を語り合うプレ企画を開催」「労組や青年団体で実行委員会をつくり大型バスで参加」など、意気高いとりくみが広がっています。
今年の集会では、「ブラック企業」に対し裁判を起こした青年の発言、「仕事と子育て」「学費・就活」「被災地ボランティア」ほか多彩なテーマで学習・交流できる分科会・ブース企画など、魅力的な内容が準備されています。
低賃金、長時間労働、先の見えない不安定雇用、高い学費や奨学金の返済に悩み、現状を変える展望を真剣に求めている青年がおおぜいいます。そうした青年を広く結集し、大きく成功することが期待されます。
青年たちが自主的な運動を積み重ね、つくりあげてきたこの集会は、今年で10年目を迎えます。
第1回青年大集会が開かれたのは03年でした。1995年に日経連(当時)が非正規雇用の大規模な活用を宣言した報告書(「新時代の日本的経営」)を打ち出し、99年には自民党政権がそれまで限定的だった派遣労働を原則自由化して、「正社員が当たり前」の雇用をこわし始めたことにノーの声をあげたのが始まりです。
07年の大集会では、住居を失い、24時間営業の店に寝泊まりする「ネットカフェ難民」の実態を告発、厚労省を実態調査に踏み切らせるなど、政治と社会に衝撃を与えました。
その後も、「日雇い派遣をなくせ」「震災を口実にした雇い止めを許さない」など、ときどきの青年の切実な声をすくいあげ、社会に発信してきました。「人の役に立つ仕事がしたい」など仕事への誇りや願いも交流し、分断や自己責任論をのりこえた連帯をきずき、たたかう勇気を支えてきました。
暴走政治はねかえそう
いま、安倍内閣は、派遣労働を拡大する、“究極の使い捨て労働”と言われる日雇い派遣を復活させる、残業代はゼロに、解雇は自由にと労働のルールをさらにこわすなど、青年への新たな負担と犠牲の押しつけを狙っています。今年の青年大集会の成功は、安倍政権の「暴走」を止め、「人間らしく働ける社会」へと潮目を変える、大きな力となることでしょう。
「声をあげれば変えられる」――この希望を広げてきた青年大集会の歴史に、新たなページをきざむときです。青年たちが、さらにひとまわり大きな連帯をつくることを心から願い、日本共産党も連帯し、ともに力を尽くします。
コメント
コメントを書く