ニコ動生放送「とことん共産党」

再稼働ありえない

小池・井上・もとむら氏 番組で語り合う

 インターネット動画サイト「ニコニコ動画」の番組「生放送! とことん共産党」が19日、放送されました。今回のテーマは原発問題。司会の小池晃副委員長、活動地域に多くの原発が立地する井上哲士参院議員、もとむら伸子党愛知県原発ゼロ対策部長(参院同県選挙区予定候補)が「再稼働はありえない」と語り合いました。

 番組では福島第1原発で停電が起き、使用済み核燃料の冷却が停止した問題が取り上げられました。小池氏は「復旧しつつあるというが、原因不明のままで、これではいつ再発するかわからない。しかも発生の3時間後まで、東京電力も原子力規制庁も情報を公開しなかった。原発事故への反省が全くない」と批判しました。

 日本共産党の東京電力福島第1原発視察の映像も初公開。がれきが散乱し、鉄塔が倒壊したままの原発敷地内の無残な状況や汚染水がたまり続け処理方法も決まっていない現状が映し出されました。

 井上氏は「(政府は)よくも収束と言えた。再稼働なんて信じられない」、もとむら氏は「(共産党は)鉄塔の倒壊や地震・津波が来て全電源喪失したら大変なことになると指摘していたのに、安全だといって進めてきた自民党や財界の罪は大きい」と述べました。

 話題は、現在、国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発(福井県おおい町)へ。井上氏は、多くの専門家が活断層の可能性を否定できない断層が原発敷地の真下を走り、重要施設にもかかっている危険な状況を参院予算委員会の質問で使用したパネルを示しながら説明。「今動いていること自体おかしい。少なくとも止めて調査をすべきだ」と主張しました。もとむら氏も、NGOの風船を使った調査で、大飯原発事故が起きた場合、愛知県にも大きな影響が出るという結果がでたと語り「事故を起こさないためにも一刻も早く止めてほしい」と述べました。

 質問に答えるコーナーでは、エネルギー不足への不安に対して、環境省の調査で再生可能エネルギーの国内の潜在力は約20億キロワットとされ、現有原発の発電量を超えることを井上氏が詳しく解説。原発をやめた場合に電気料金が値上げされるのではとの質問には、もとむら氏が、政府の試算でも原発の有無で料金は変わらないことを示しました。小池氏は、福島県内の子どもの避難についての質問に「避難対象の人も自主避難の人もみんな同じように国と東電は全面賠償をして、避難する権利を保障して解決していくべきだ」と語りました。