アクセスジャーナルNO.55(2019年5月6日)東レ水処理装置粉飾決算疑惑の闇
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2019年5月6日号:VOL.480
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1.本紙に届いた起訴状?ーー本当に「Jトラスト」藤澤社長は
カンボジア検察に起訴されたのか!?
2.「淡島ホテル」で見せたーー再建屋「オーロラ」3つの疑問
3.政府のもう1つの奥の手?
--「馬毛島」買収合意も、合意した所有会社代表解任で
4.「東レ」水処理装置粉飾決算疑惑の闇(1)
5.県福祉課が忖度ということはないか
ーーあの岡光元厚労省事務次官がトップの社会福祉法人でゴタゴタ
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★1.本紙に届いた起訴状?ーー本当に「Jトラスト」藤澤社長は
カンボジア検察に起訴されたのか!?
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4月22日、「ウェッジホールディングス」(2388。JQ)と「昭和ホールディ
ングス」(5103。東証2部)は、「Jトラスト」(8508。東証2部)の藤澤信
義社長、足立伸専務ら3人名をカンボジア検察庁は詐欺容疑で起訴した。そし
て、その起訴に基き同検察庁は、カンボジア裁判所に対して藤澤社長ら3名を
裁判所監視下に置くことを求めているとIRした。
ウェッジHDと昭和HDの社長は此下竜次氏であることからも察せられるよ
うに、両社は兄・此下益司氏率いるタイへのファンド投資を行う「A.P.F.
Group Co.,Ltd」(英領バージン諸島)を中核とするAPFグ
ループ傘下にある。
この此下氏、ウェッジHDの子会社で、タイで上場しているオートバイの
ローン販売会社「グループリース(GL)」(バンコク)のCEOだったが、
タイ証券取引所から偽計などの可能性を指摘されるなか、このGLの転換社債
200億円以上を保有していたJトラストの子会社から直ちに資金返還を要求
されたのは17年11月のことだった。
この件につき、本紙は当時、報じているので詳細は同記事をご覧いただきた
いが、いわばAPFグループはJトラストから縁切りされたわけで、以来、そ
れぞれトップの此下益司氏VS藤澤信義氏となっていたようだ。
ウェッジHDと昭和HDの前述のIRで紹介されている「日本のコングロマ
リット企業の職員が、カンボジアでの逮捕の危機」というタイトル記事によれ
ば、この間、APFグループとJトラスト間は刑事・民事両方でやりあうなか、
Jトラスト側は債権回収のため、ルクセンブルクにあるAPFグループ会社の
株を違法に取得。この違法行為はカンボジア人有力者(逮捕されるも釈放後、
家族と国外逃亡)と、Jトラストの子会社JTAの取締役を務める藤澤氏など
上記3名が共謀して行ったことからカンボジア検察が出て来るという。
しかしながら、Jトラストは翌4月23日のIRで、カンボジアの法律事務所
に依頼して調査したが起訴した事実はないと否定。そして事実無根のIRを出
したことに対し、「法的手続きを含め、断固たる措置をとる所存です」と述べ
ている。
いずれにしろ、どちらかが虚偽のことをいっているわけで、上場企業のIR
でこんな対立が起きるなど、前代未聞といっていただろう。
では、どちらの言い分が正しいのか?
そこで注目したいのが、本紙に届いたカンボジア検察の起訴状というもの。
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