山田玲司のブロマガ

【第257号】つばさをあげたい

2019/09/30 07:00 投稿

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山田玲司のヤングサンデー 第257号 2019/9/30

つばさをあげたい

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三ヶ月に一度ブロマガを担当するようになり、気がつけば今回で一年経つことになります。


振り返ってみると…

①ファッション

②占い

③ラーメン職人佐野実

④空手部先輩からの一言 


とまぁ、安定感のない毎度バラバラなトピックス。


そんな記念すべき第1回目のブロマガは、松本のりんご音楽祭にてライブとライブの合間に書いてました。


この日のお目当てのバンドはGEZAN。


彼らの出番までの空いてる時間にブロマガを書いてました。


バンド好きのヤンサンファミリーの方ならご存知ですが、僕は彼らのグッズをよく纏ってヤンサンに出演してます



GEZANとは?


ボーカル:マヒトゥ・ザ・ピーポー

ギター:イーグル・タカ

ベース:カルロス・尾崎・サンタナ

ドラム:石原ロスカル


マヒトゥ・ザ・ピーポーはバンドだけでなく、ソロでの活動、青葉市子とのユニット"NUUAMM"などでも活躍。



GEZANとの出会いは、ネットの情報から知ったわけではなくちょっと変わっていた。


何年か前のことだが、下北沢のライブハウスへしまちゃんとノゾムの3人で遊びにいった。


その時お目当てのバンドまで時間があったので、3人で駐車場で談笑していたところにものすごいロンゲの兄ちゃんが現れた。


彼はしまちゃんに新しいアルバムが出来たから是非聞いてほしいとアルバムを渡しにきた。


僕はその時彼とは話さなかったけど、彼が着ていたロンTのカッコよさにシビれていた。


両腕に携帯の番号らしき数字がプリントされたロンT。その番号はなんとガチで彼の携帯の番号で、バンドからドラマーが脱退したので、ドラム募集を兼ねてこのデザインにしたが、めちゃイタ電がかかってくるよ!としまちゃんに語り、しまちゃんは爆笑していた。


この人ぶっとんでる…

とんでもない人や……


これがボーカル マヒト君との出会い。


しまちゃんとあの日あの場所に行かなかったら、未だにGEZANのことは知らなかったと思う。


その日のライブが終わった後に、しまちゃんから届いたラインに彼らの曲のURLが数曲添付されていて、ドラム募集の案内ももれなくくっついていたw

(この当時僕はドラムはじめたから)


ちなみにこの曲がGEZANで一番好きな曲。

歌詩もpvの映像も美しい。

『blue hour』



話は昨年のりんご音楽祭 GEZANのライブに戻りまして…


とても綺麗な月夜に獣のようなシャウトが響き渡り、静寂の空と対照的にバンドメンバーの熱量に打たれたお客さんはひとり、またひとりと獣と化して咆哮していた。


もちろん僕も心地よい自然に溢れた環境の中で、自分の体の血液がグツグツと熱を帯びいくような感じになり、大声をだし獣になっていた。


そこはまるで月夜に向かって吠える狼の群れような場所だった。


その時のハイになった感覚は、燃えるように巡る血流で真っ赤に染まった翼が背中に生えたような気がして、その瞬間だけはどこにでも飛べそうな感覚だった。


この日以来、彼らのライブには行っていないが、燃えるようなあの日の感覚はいまでも鮮明に脳に焼き付いている。



りんご音楽祭が終わると、全感覚祭の時期がやってくる。


以下この【】は晶文社コラム 懐かしい未来より引用している部分になります!!



『2019年で 6回目を迎えた全感覚祭とは? 』


【GEZANのレーベル十三月が主催するものの価値を再考する野外フェス。マヒトゥ・ザ・ピーポーによるオルタナティブな価値の見つけ方。】


【わたしたちの祭はそのものの価値を自身で決めてくれという意味合いで投げ銭開催している。


この時間があなたにとってかけがえのない光を放てばそれ相応の評価をしてほしい。シンプルな話、わたしは信じている。お金がない人はその人自身で考えればいい。ボランティアをするでも、ゴミを拾うでも、その時に何もできなくてもいつか、どんな方法であれ、そのパスがかえってきたらとしたらそれこそ本望だ。】


2019年、全感覚祭は大阪を9/21(土)に去年同様で堺のroute26、東京を10/12(土)印旛医大前のHEAVY DUTYという場所で二回開催が決定した。




『2019年の挑戦と現実』


【それに加え、今年はfoodもフリーにしてみようと思っている。

わたしたちがつくる街ではご飯も誰でもフリーで食べられる。石原軍団ばりの炊き出しの巨大な鍋から湯気が上がり、誰の何のイベントかもよくわかっていないドヤ街から流れ着いたおっさんが、その列に並びながら、奇天烈な音がする方を見ている。そんな絵を想像したら心臓のあたりがドキドキしてくる。

生き繋ぐではなく、美味しいものを食べて、ちゃんと生きる。その生きた体で全ての感覚を生かして遊ぶ。】



フードをフリーに(料金は自分で決める意)という令和にとてつもない挑戦が決まったのである。


しかし、ここに大きくのしかかってくるのが予算。


【2018年度の必要な総予算は500万円。2019年、今回はというと1500万を超えている。】


ステージを設営するのに東京の業者は組合の方針で個人では借りられず、結局大阪京都からトラックで運搬することになり金額がアップ!


ちなみに、

今年GEZANのドキュメンタリー映画が公開された。


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映画館には全感覚祭への募金箱が設置されていた。


映画館以外にも募金に協力したお店もたくさんあった。


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予算1500万で2019年8月28日現在、

事前募金は48万円。


もっとお金が集まってると思っていた。

開催が目前に迫ってるのにこの金額…


この辺りからだんだん他人事に思えなくなってきた。



晶文社コラム 懐かしい未来の第1回ではこの途方もなく大きく立ちはだかる現実の壁についに弱音が漏れた。


そして、この回のコラムのラストはこのように閉められていた。


【NEW AGE STEP

新しい時代の一歩。

誰かに用意してもらい与えられてる間は、いつかその時間を奪われることに怯えなくちゃいけない。誤解なきよう届いて欲しい、ご飯を食べるのはあなた。音楽を聞いて笑うのはわたしじゃない。ひとりぼっちのあなた。

続くべき綺麗な時間のことをただ信じてる。

事前募金、力を貸して欲しい。

お願いします。

マヒトゥ・ザ・ピーポー】


 

この力を貸して欲しいという一文を見て、


『僕は人生初の自分の意思のこもった募金をしたのである!!』


 

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