3D小説「bell」本編

■久瀬太一/12月25日/19時30分

2014/12/25 19:30 投稿

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久瀬視点
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 オレはソルからのメールを読み進める。

『紅茶を用意した人が誰か分かる?周りの人に聞くなりして調べてほしい。カップに指紋もあるかも』

「この中に、この紅茶を用意した人はいますか?」
 とオレは尋ねる。
 だが、だれも名乗り出ない。
「この中にはいないようですね。誰かが嘘をついていない限りは」
 と、ファーブルが答える。
「じゃあ、宮野さん」
「なに?」
「ちょっとこのカップの指紋を調べたいんですが」
「お。任せなさい。こんな時のために用意していたのよ」
 と彼女は指紋を取るための粉を取り出す。
 それはプレゼント用だと言っていただろう、と思ったけれど口には出さず、経過を見守る。
「おいおい、証拠品だぞ」
 とニールがいうが、宮野さんは嬉々としてティーカップに白い粉をつけていく。

       ※

 しばらくして、彼女は言った。
「結果がでたわ」
 一同が宮野さんに注目する。
「でてきた指紋は、たぶん全部で3種類ね。ひとつは山本さんのものよ」
 山本の指紋があるのは当然だ。
 彼女は一方のカップをセンセイのサイドテーブルに運び、もう一方は自分で飲んでいる。
「残りの2つは、誰の指紋でしょうね?」
「今のところ、わからないわ」
 宮野さんは一同を見渡して、
「みんな、指紋を提出してちょうだい」
 と彼女は言った。
読者の反応

少年(臨時代理! リンちゃん) @3d_bell
@3d_bell
【久瀬くんからの返信】
ここにいる人たちは、紅茶を用意していないそうだ。
指紋に関しては、宮野さんが嬉々として調べた。
とりあえず指紋は出てきた。


やま @yama_53
山本さんが犯人でない事を証明するために。まず、センセイの死因を調べなければならない。そして、ナイフはいつ刺されたのか。そして、死体はいつ消えたのか。全て調べないとならないかな。死亡時刻は大まかでいい。





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