3D小説「bell」本編

■佐倉みさき/8月9日/17時37分

2014/08/09 17:37 投稿

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  • bell本文08月09日
佐倉視点
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 久瀬君と同じというのは、お母さんを亡くしてしまったのかもしれない

       ※

 一瞬、血の気がひいた。
 ――そうなのか?
 彼が母親を亡くしている、とは人づてに聞いていたけれど、この時期なのか?
 スクリーンに、映像が映る。
 久瀬くんが白い建物を見上げている。
「オレもさ、ちょっと前まで、よく病院にいってたんだぜ」
 転校生が尋ねる。
「どうして?」
「母さんが、身体が弱くてさ。毎日、お見舞いにいってた」
「……それで?」
「死んじゃった」
 久瀬くんは泣きそうだったけれど、泣かなかった。
 ――そうか。
 これは久瀬くんが、お母さんを亡くしてから、そう経っていないころのエピソードなんだ。
 映像が乱れる。
 でも、しばらくたってまた、そこに久瀬くんの姿が映った。
 彼は教室の席に座っていた。
 教壇には先生が立っていて、言った。
 ――佐々木くんのお母さんは亡くなりました。
 久瀬くんは、ちらりと教室のすみの席に目を向ける。
 そこには誰も座っていなかった。
読者の反応

たすけて! @4koma_memories 8月9日
イラストは3番、33番、23番、16番の順番で合っていると思います。
彼と、転校生の男の子の共通点は、お母さんが亡くなったことです。
以上のことから、どんなエピソードがあったのか教えてくれるとうれしいです!


ヌマハチ@SOL @_NumaBEE_ 2014-08-09 17:38:38
今回も久瀬くんは転校生を救ったはず。お前のかーちゃんでーべーそー が何故彼を救う要因になったのか  


ヌマハチ@SOL @_NumaBEE_ 2014-08-09 17:41:58
引きこもって出てこなくなった転校生を引きずり出すために挑発した?  


リョウゼン シュウ ‏@shuu_ryouzen  8月9日
@4koma_memories 3→33→23→16
塾だと嘘をついて早く帰宅する転校生は、さらに野球選手の夢のためなんだと嘘をついた。しかし実は転校生は母親の見舞いに行っており、母親はとうとう亡くなる。少年はあえて転校生の母親の悪口を言い、感情を爆発させるのを助けた。





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