石版の汚れを落とすのには、そう時間はかからなかった。
そこにみえたのは、マス目に埋まったひらがなの羅列だった。
――なんだ、これ。
とオレは思う。
「なんだ、これ」
と窓の向こうのオレが呟く。
サクラは言った。
「これは、王国の成り立ちの伝説に登場する、勇者様が残したといわれる石版ですね」
なにをしているんだ、勇者。
もう少しわかりやすいものを残して欲しい。
「勇者様は異世界から、この世界にやってきたといわれています。こことはまったく違った文化をもった世界から。この世界の外側には広い広い別の世界があって、勇者様がいた場所も、魔界も、その異世界に含まれているのだそうです」
サクラがそう言ったときだった。
ふいに景色が、見慣れたトンネルに戻り、オレはバスの中にいたことを思い出した。
※
「ずいぶん長かったな」
ときぐるみが言う。
オレは額の汗を拭って、頷いた。
「ここで、終わりなのか?」
とオレは尋ねる。
とオレは尋ねる。
あいかわらず不気味な笑顔のままで、きぐるみが首を傾げる。
「もっと先までみたい?」
「もっと先までみたい?」
きっと、あまりいい話ではないのだろう。
「ま、なんにせよ、もうトンネルに入っちまったんだ。次の未来は、8月24日だよ」
いつもの、みさきの未来か。
「ま、なんにせよ、もうトンネルに入っちまったんだ。次の未来は、8月24日だよ」
いつもの、みさきの未来か。
「ともかくお前は、ドラゴンは突破したわけだ。おめでとう」
呑気にきぐるみが言う。
とはいえ、それも、ソルたちのおかげだろう。
――今日は、奇跡的に彼らと繋がった。
でも、もう当分走らない。
――今日は、奇跡的に彼らと繋がった。
でも、もう当分走らない。
やっぱりオレは、あのスマートフォンを取り戻す必要がある。
そう考えるのと同時に、ぐったりと倒れ込んだ八千代の姿を、また思い出した。
※
そしてオレはまた、8月24日をみる。
そしてオレはまた、8月24日をみる。
そこにいたのは、間違いなくみさきだった。
ショートカットのよく似合う彼女の胸から、赤い血が流れていた。
ショートカットのよく似合う彼女の胸から、赤い血が流れていた。
――To be continued
いちこ@ソルティーライチ @ichiko_015 2014-08-09 02:45:21
今更ながら3D小説参加...!!やっと追いついたよ!!
子泣き少将@優とユウカの背後さん @conaki_pbw 2014-08-09 02:45:37
なんかきた!これに照らし合わせるのか!
tet @tet_rw 2014-08-09 02:50:00
@tos 眠くてなんもわからん!
amor000@bell情報ディーラー @nagaeryuuiti 2014-08-09 02:46:44
終わったーーーー。
おやすみなさい。謎解きはお任せしました
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