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 石川 温の「スマホ業界新聞」

                                                  2013/02/09(vol.021)

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《目次》
1.「Xperia Zはキャッチアップから抜きんでた製品」
━━本日発売、Xperia Z開発の経緯を聞く
2.完成度高いパナソニック「ELUGA X」
━━残された課題は「ブランド力の強化」
3.いま、アプリ市場はどうなっているのか
━━「スマホ経由のモノの売り方が変わる」
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記

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1.「Xperia Zはキャッチアップから抜きんでた製品」
━━本日発売、Xperia Z開発の経緯を聞く
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 2月9日、NTTドコモからソニー「Xperia Z SO-02E」が発売となった。NTTドコモの加藤薫社長が「イチオシ」したことで、売れ行きも絶好調のようだ。
 これまでの曲線をベースにしたデザインから一新し、一枚板のようなフラットなフォルムに生まれ変わっているのが特長だ。実際、開発にあたり、ソニー内部でどのような変化があったのか。ソニーモバイルコミュニケーションズで、商品戦略を担当する黒住吉郎氏に話を聞いた。
 
━━まず、一言で言って、Xpeira Zはどんな商品なのか。
黒住氏
「これまでの製品がキャッチアップフェーズだとすると、Xperia Zはキャッチアップから抜きん出た感じと言える。昨年、発表した商品も『キャッチアップした』と言っていたが、Xperia Zはまさに胸を張って、自信を持って言えるものに仕上がった。ここまでくると、ようやくスタートポイントから、ちょっと上に出られている感じがある」

━━Xpeira Zはこれまで商品と大きく変わった印象を受ける。開発の現場で何があったというのか。
黒住氏
「この商品が(ソニー・エリクソンが)ソニーになって、ゼロからに近い形でスタートした1号機。去年の頭ぐらいから着手し、開発に1年かかった。思い起こせば、昨年のCESのミーティング中に、現場と夜中にずっと電話で基本的なコンセプトを話し合っていた。
 (ソニーCEOである)平井一夫は自らが、スマホは3つの重点カテゴリーの一つだといっている。(ソニー・モバイルCEOの)鈴木国正もこの商品に思い入れがあるので、厳しいことも言ってくる。特に国正はソニーモバイルのCEOという立場だけでなく、ソニーでのコンシューマー商品の商品責任者でもある。
 ソニーグループとして、国正自らがこれまであった(社内の)壁を積極的に壊してくれた。Xperia Zではディスプレイやデザイン、防水がピックアップされるが、特にカメラのところに力を入れてきた。国正自身がカメラのセンサーのチーム、サイバーショットのチームに対して、設計や機能面でのサポートをお願いしてくれた。結果、デジタルイメージングのチームは快く、ソニーモバイルのためにやろうと協力してくれた。まさにXperia Zはソニーグループにおける技術の結晶になっている」