アメリカとヨーロッパのキリスト教の差異なんて、教科書はおろかキリスト教学者でさえ指摘することはないので大変驚きです。でもその視点からみるとアメリカ映画で見られる「警察署で取り調べの順番を待っている売春婦たち」のシーンって、そうした「潔癖症」を描いたいるものなんだなとあらためて知りました。それと「アーミッシュ」とよばれている人々って「究極の潔癖症」ではなかろうかと思いました。ヨーロッパにアーミッシュがいるなんて話、聞いたことがありません（知らないだけかもしれんが…）。

かつてアメリカに移住した人々にとって、アメリカ大陸は魑魅魍魎の住む世界でしかなかった。彼らが頼りにするのは自分の体と信仰しかなかった。そこで移民たちがアメリカ大陸の自然と現地人の異文化に打ち勝つためには、自分たちの信仰心を純化し強化する必要に迫られた。特に異質なものを排除する傾向が強いプロテスタントの思考回路が純化に拍車をかけた…。これが現在のアメリカの潔癖症的なキリスト教（＝アメリカ教）の出発点になったのではなかろうか？
あくまでも私の乏しい知識をかき集めた私の持論ですが、実際のところはどうなんでしょうか？キリスト教の研究者に聞いてみたいですね。