しんや のコメント

遅くなってしまいましたが、配信ありがとうございます。
今回のライジングは大変興味深く、また希望の持てる内容でした。

私は男ですが、売春の合法化に賛成です。
木蘭さんが「日本の売春の禁止は、9条と似たようなものではないか」とブログに書かれましたが、これにも同感です。

私は以前から、風俗業と自衛隊はよく似ていると思っていました。
「本質的な議論から逃げる日本人の卑怯さのために、中途半端な存在にされている」という点においてです。

「売春を合法化してはならない」と本気で考える人は、現状の風俗業で「金銭を受け取って性的なサービスを提供する」事実上の売春が行われているのですから、これを根絶することを考えるべきです。
反対に「売春は正当なもの(または必要悪)として存在を認められるべきだ」と考えるなら、売春防止法は理不尽な法律になりますから、改正しなければならないはずです。
この二つ以外の立場、例えば「売春を合法化すべきではないが、風俗業は存在してよい」という意見など、私には欺瞞としか思えません。

これは、「日本は軍事力を放棄しなければならないと本気で考えている人は、事実上の軍隊である自衛隊の廃止を訴えるべきだ。逆に自衛隊が必要だと思う人は、空文でしかない憲法9条の改正を考えなければならない」というのと同じことだと思います。
「護憲かつ自衛隊容認」という論理は欺瞞ですよね。

売春も軍事も、本質的な議論を日本人が避けているためにグレーゾーンに置かれることになり、当事者たちが中途半端な立場に置かれています。
当事者だけでなく社会全体も「ここまではやって良い」「ここから先は許されない」という規範意識を持たないようになってしまっているのも、本質的な議論を避けている結果ではないでしょうか。

軍事で言えば、集団的自衛権の行使を認める「安保関連法制」(私は侵略加担法だと思っています)が成立してしまったのは、「9条下の自衛隊」がそもそも立憲主義を骨抜きにしていたからでしょう。

売春でいえば、今井絵理子の内縁の夫のように、中学生に売春をさせる人間のクズ(しかも不起訴だって!!)が現れるのは、「違法のはずの売春がすでに行われている」状況にも、原因があるように思います。

No.198 105ヶ月前

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