三味線弾き のコメント

朝生は見られなかったのですが、ブログを読む限り、池田信夫って人は、工学も安全も知らないド素人丸出しで呆れますね。
トッキーさんが紹介して下さった「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」における「ハザード」の定義は、厚労省の仕事内容や書類の冠から「危険性又は有害性」という定義が充てられているようですね。恥ずかしながら勉強になりました。

普通に工学や安全の専門家の間でわりと広く通用する「ハザード」は、端的には危険源のことです。リスクアセスメントにおいては、どういった種類や規模のハザードが存在するのかが重要になります。当然、大きなハザードも小さなハザードもあります。池田信夫って、こんなことすら知らずに、ド素人の分際で専門外の領域で偉そうな態度をとったのでしょうか。全く恥ずかしいヤツですね。

たぶん池田信夫の頭の中では、リスクアセスメントによく使う、横軸と縦軸にそれぞれ発生確率と被害規模をとった、単純なリスク図(R-Map)をイメージしているのでしょう。この図はニワカ素人でも簡単に理解できて偉そうに振る舞える図なので、リスクアセスメントを少しかじったド素人が安易に適用してしまい、評価を誤る典型的なものです。
この図は、小林先生やもくれん先生の仰るように、交通事故や製品欠陥や小中の自然災害などには適用できますが、原発事故のように、不明なことだらけなうえ、リスクが極大化したり無関係の者にまで長年被害を及ぼし続けるような事象には適用できないのは、安全の専門家の間でも常識です。

つまり、小林先生の仰った「原発はリスクが極大になりすぎるんですよ」は完全正しく、池田信夫の言説は完全に大間違いです。

こんなインチキ素人言説がまかり通るのは、原子力村と自称保守村くらいのもんでしょう。原子力発電は、途方もなく巨大な(誰も責任を負えない)リスクを保有せざるを得ない点でも、破綻している技術です。人間の傲慢さや愚かさが、よく露わになる技術でもあります。原発推進派の信者たちは卑怯卑劣なうえに、破廉恥なヤツばかりですね。まぁ、こういう者がどんどん社会の信用を失っていく様は、心ならずもせせら笑ってしまいます。わっはっは。

No.80 98ヶ月前

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