magome のコメント

配信ありがとうございます。

「炎上」した小林師範のブログ、木蓮師範のブログ、そして今週のライジング号外を読んでいろんな思い当たることが浮かんで今、纏めるのに一苦労しています。

まず、私が親と季節が変わる度に訪れる地元の料理屋があるのですが、そこで店主に一度、中国人および外国人の来客、そしてマスコミやネットで店が話題になることによる来客の増加について聞いたことがありますが、その答えとは

中国人および外国人も含めて自分の脚で捜し歩いて仕入れた酒と、その酒を生かすために工夫して作った料理を粗末に扱うような人は歓迎できないし、報道による来客も一時的に増えるだけで店を継続できるわけではない。中には困った客がいて「魚が食べれないので魚を使った料理はなし(その店は和食料理店で魚料理が自慢)」と注文を付けてくる始末で対応に大変に苦慮する。

というものでした。

飲食店はたとえ一日店が客で満員になったとしてもそれでひと月分の稼ぎがあるわけでもない、大変に厳しい経営で料理専門学校を出たからと言って料理界で生きていけるのは修了生のほんの数パーセントだそうです。

このような厳しい競争の中で必死に生き残りをかけて経営している店の経営者にとって客の数が増えて金さえ落とせば良いとは普通考えないでしょうし、客であっても最低限、店の経営者に敬意を払うという暗黙の掟に従うと思うのですが少なくとも日本通のほんの一握りの中国人を覗いて、中国人全体としてはこのような日本の料理業界の事情は解り難いと思います。

いちど、中国、もしくは華僑が多く滞在する国の中華料理屋に混雑時に入ってみればわかるのですが、その騒音とも喧嘩ともいえる集団の会話と行動から雰囲気からして和食料理店を含む日本の一般的な料理店とはあまりにかけ離れすぎてとても日本の雰囲気に馴染めるような集団ではないと一目で気が付きます。

このために中国人に限らず移民が多い諸外国では例外なくそれぞれの出身国別で移民の町ができて、容易にまじりあうことは決してありません。

観光教育が盛んな大学にいたときに知り合いに観光学を学んでいた友人が多数いたのですが彼らが言うには団体と個人、それぞれの対応を怠らないように団体と個人ではそれぞれ別々の人が専門的に対応するそうで、例えいかなる利益に繋がろうとも絶対に経営店の掟は遵守しなければならないと教育を受けるようです。また、人種や客が使う金銭で客の対応を変更するのは絶対にやってはならないことだそうですが言語を喋れない客、予約を入れていない客など、経営の方針から外れた客は絶対に引き取ってはならないと教育を受けるようです。

近年、中国人にとって里山観光でも飛騨高山などが人気観光地になっているようですが、その一方で飛騨古川は地元産業を地盤にしつつ、中部空港からの交通が他の中山間地と比較して近いことから少人数観光の実施もしています。これは外国人観光客が落としていく滞在費を目当てにして行っている観光業ではなく、地元の事を日本に止まらず世界の人々に伝えることを目的としている観光業で現在も観光客のために景観を壊すような建造物を建てることもなく、警官も含めて静かな街並みを維持しつつも欧米を始めとする諸外国の観光客が絶え間なく訪れては地元の田園などの景観を見て楽しみ、和牛などの特産品を堪能しつつ、工芸細工つくりを楽しんでいます。

本来観光業とはその土地の価値を外から来た人々に知ってもらう為に行うことが目的とした商売であって(これも先に述べた大学の観光学部で最初に教えられます)、その滞在費の消費そのものが目的ではないはずです。

十年ほど前までは通っていた大学の教員も含めてどこにいっても中年くらいから上の大人が「これからは中国の時代だ。中国人の若者は一部では犯罪をする人もいるけど、大半は日本の若者と違って勤勉で僅かな賃金でも厳しい労働環境の中で良く働く」と言っていていくらこちらが中国の実態を説明しても聞く耳持ちませんでした。もしかしたら十年ほど前から自虐史観が今の中国人観光客問題を招いているのではと今回のライジングを読むと思えてなりません。

恐らく、小林師範のブログに釣られた人は社会人になろうとする年齢に達しながらも接客を始めとする経営、従業についてアルバイトなり本業なりで真剣に取り組んだこともなければ、観光にもちゃんと参加したこともなく、グローバルなファストフードや大手チェーン店などの品質軽視で安い値段だけが売りであるところでしか外食をしたことがない上に店員や店主と店について話し合える真面な飲食店に行ったことすらないネトウヨと同じ精神的な引きこもりなのだろうと思います。

結局はリベラルサヨクもネトウヨのパチンコ差別、嫌韓、嫌中、従米、グローバル追随、皇統男系固執と同じでアメリカが用意した自虐史観と差別も国境もないインターナショナルという自分の欲望を固執することでしか自分の存在価値を見いだせず、挙句の果てには小林師範の釣言葉に釣られてしまうわけです。

現実を見せつけられても思考を放棄した人はネットを含めて自信がもてない人に良く見られるのですが、自分で書物を調べもせずにどこからか拾った断片的な言葉を拾って拡大解釈してはウソがばれると急いで話題を変えるか黙りこくってしまう、あるいはヒステリックになって強弁を繰り返すことから、あまりこういった人とは話さずにちゃんと現場を持って共同体を大切にしている人々と親しくしながら新聞や雑誌、本などの書物にできるだけ目を通すように心掛けたいと今回のライジングを読んで改めて思いました。

No.36 106ヶ月前

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