武藤 のコメント

まあ、百地教授を弁護するつもりはないですが
吉田茂元首相は日本国憲法の成立過程は「実際上、
外国との条約締結の交渉に相似たもの」と言っています。
GHQが示した憲法改正案は日本政府は納得し満足するものではなかったが「憲法改正の要請に応じたほうが、対局上有利である。我が国の当面の急務は講和条約を締結し、独立、主権を回復することであり、一日でも早く民主国家、平和国家たるの実を内外に表明し、その信頼を獲得する必要があった」と吉田茂は回想しています。
憲法改正というものの、実質は明治憲法を廃止して、全く新しい憲法に変えるものであったことは
政府は認識はしていました。
そんなこんなで成立した憲法ですから、独立したら改正を行うと吉田には頭がなく、解釈変更による自衛隊保持を目論みます。
それに反発した鳩山一郎グループは反吉田、憲法改正を掲げますが、選挙で過半数を確保できず失敗。
鳩山、石橋の後を継いだ岸信介も安保改定にエネルギーを使いすぎて憲法改正までの道筋さえつけることができず退陣。
その後はズルズルと自衛隊は合憲である政府答弁を行い実力部隊いう名目で自衛隊、さらに日米安保条約は存在しています。司法に訴えても統治行為論で門前払いをくらう。
こんな状況で立憲主義を守るのは不可能に近いです。その為に憲法改正は絶対に必要となるのです。

No.29 108ヶ月前

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