東京MXのコメンテーターにも、SMAPを奴隷的に扱った（憲法18条「奴隷の禁止」違反）といってジャニーズ事務所を批判しようとした人がいるようですが、何だかこういう主張には納得できません。
SMAPの謝罪放送を見て、本人たちは過酷な葛藤の中さぞつらいだろうなとは感じましたが、拙者の感性が鈍いのか「奴隷」とまでは思いませんでした。たしかに芸能界にはいまの労働基準から乖離した古い慣習が残っていると思いますし、ジャニーズ事務所はクソだと思いますが、あの放送でのSMAPのメンバーたちは圧力に屈し主体性を奪われた「奴隷」だったのでしょうか。
芸能界に限らず、会社のために心ならずも謝罪を強いられる状況は一般社会にもあるし、社会で奴隷に近い過酷な扱いを堪え忍んでいる人やそこに実存を見いだす人もいるだろうし、そこから這い上がろうとする反骨心が才能や実力を育てている面もあるのでしょう。
「ジャニタレ＝奴隷」といった構図を前提として憲法違反まで持ち出すと、かえってSMAPを奴隷扱いしている気もするし、「慰安婦＝性奴隷（売春婦）」という単純構図で思考停止のサヨク（自称保守）とあまり変わりないような気もしてきます。もしSMAPが「奴隷」なら、事情は異なるのでしょうけど、独立心のない（自立能のない）会社員はほとんど「（気楽な）奴隷」だろうし、「慰安婦＝性奴隷」という構図の肯定につながってしまうのではないでしょうか。

あとこれは単なる想像ですが、育ての親の女性マネージャは、負けを覚ったときから、自分がどんな酷い仕打ちを受けようが、手塩にかけて育てたSMAPのメンバーが不幸に陥らないよう（つまり分裂・解散させないよう）、全力で守ろうとしたのではないでしょうか。もしそうなら、本気で惚れてしまいそうな女性です。母性を越えている気がします。

グレン・フライも伝七親分も．．(p_q;;