リボンの騎士 のコメント

二度目のコメントですいません。。

ストレスエスケープとは、これほど今の日本、日本人を端的に表した言葉があるだろうかって、あまりのドンピシャぶりにたまげました!
小林先生の作品はもちろん(笑)、例えば、60年以上前の映画になりますが、溝口健二の作品なんて観てて本当に厳しい。とくに彼は、リアリズムをとことん追求しながら、男や社会に虐げられ続けている女達を撮り続けた人なので、女が観るとさらにキツいです。最近「西鶴一代女」を観たのですが、一時は御所に勤めてまでいた女が、あれよあれよと転落していき、しまいには夜鷹に身を落としてしまう女の半生を、これでもかというほど生々しく残酷に描いていた作品で、もう観てて辛くて辛くて…。
でも思うのですが、目にも優しく、耳さわりのよい言葉が並び、心地のいい物語しか世になくなってしまうとしたら、ストレスに対する耐性や、生命力が弱くなるだけでなく、他者に対して狭量で、とくに弱者を思いやる気持ちや、もののあはれとか、逆になかなか育まれないのではないかと思います。
それにしても、オウム真理教の嘘やデタラメを、当時誰よりもいち早く見抜き、暴いた小林先生が、あっちゃんはじめ、女の嘘に騙されることがあるとしたら、、、女ってどれだけやっかいな生きものなんでしょうか(笑)

少し前にライジング流行語大賞の各部門に投票しましたが、そのときは多くの方が投票されそうな言葉をなるべく避けたつもりなのですが、やはり今号の名言は外すことはできません。
というわけで、あらためて名言部門で「ストレスエスケープ」に1票お願いいたします。

No.77 109ヶ月前

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