武藤 のコメント

配信ありがとうございます。
藩閥政府と不平士族と呼ばれ、反逆者になった人たちがなにを考え行動したか?を考察することは
今後の日本の道筋を思想するうえで貴重な財産になると思います。
西郷隆盛、江藤新平ら反逆者の烙印を押された人たちは決して西洋化、近代化に反対したわけではありません。もちろん西洋化=西洋の奴隷化と考えていた士族はいたのは事実ですが、そう思うのは仕方ないです。実際にアジアは西洋により植民地化された事実はあるわけですから。
西郷隆盛の留守政府が近代化を推進したことは先生の大東亜論に描かれています。
藩閥政府に対する抵抗は単純な西洋憎しだけでなく
近代的な法整備をしようした江藤新平に対する長州の反感、朝鮮問題における対応、西洋化を強引に進める政府に対する反感といろんな要素があると思います。
先生が書いているように、東洋文明と西洋文明の融合を上手くやっておれば…と痛感します。
少国民世代による精神分裂は前から感じていたことです。戦前の神国日本は負けるはずがないから
民主主義万歳になれば、そりゃあ権力者側に反感を抱くのは当然です。
しかし、彼らも馬鹿ではないので戦後民主主義は疑わしいとは分かったんだが、とは言っても戦前のような制度は…になっています。
これは田原総一郎さんなんか顕著ですね。
僕は戦前、戦中、敗戦を経験しておらず生まれた時から戦後世代ですから、少国民世代の苦悩はダイレクトには感じません。
しかし、戦中の軍国主義から戦後民主主義への移行の混乱が現在の思想の混乱。昭和天皇の戦争責任まで結びついている事実を見ると無視はできないことです。
では、その混乱の種はいつ蒔かれたのか?になると藩閥政府と不平士族との対立になり、敗戦により
開花したと見ても語弊はないと思います。
我々が歴史を語るうえでは短絡的にならず、マクロに考えることの重要性がよく分かりました。

No.9 108ヶ月前

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