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マイナンバーの問題は便利かどうか、などではないですよね。全体主義的な統率を目指す安倍政権の思惑がモロに出ています。

なにかの雑誌に、マイナンバー普及によって夜のバイトが本業の勤め先にバレることを心配する女性の声が紹介されていて、それに対して「自業自得」だの「所得税の効率的な徴収のためにはやむなし」などといった反応が大きかったようです。些細な問題のように見えて実は、こういった個人としての選択の自由が制限されていくことこそが本質的な悪だと私には思えます。これは『公と個』ではなく、『全体主義と自由主義』の選択でしょう。全体最適のために個人として尊厳を犠牲にせよという要求が垣間見えるからこそ、番号を割り振られるということに生理的な嫌悪感を覚えるのかもしれませんね。

いずれ銀行口座にも紐付けされて個人資産の動きを把握するところまでやろうとするでしょう。そしてその頃に日本の財政危機が臨界点を迎えていたら…。国外送金もできず資産を召し上げられ、ギリシャより酷い、北朝鮮が数年前に失敗したデノミネーションと同じことになる可能性すらあると考えています。