高橋源一郎の文章、僕も気持ち悪いです。漫画は素晴らしい文化なんて言うけど、漫画のことなんか全然知らないだろっ！歯の浮いたセリフってこういうことを言うんですね。
それと、「悪人は悪人ぽく」というくだり。「十万年の神様」の亜吐夢さまを思いだしました。彼は徹底して悪人に描かれてますが、もうその悪が突き抜けてるのです。自らの悪を自覚してなおその悪を引き受ける、だからこそ彼の悪はスケールが大きく魅力的だし、仮に善の部分を描いてしまったら、単なる小悪党に成り下がるでしょうね。
それに、悪人にも様々な人格があり、思想があります。悪人の善の部分を描かないと人間の複雑さを表現出来ないと考えているのなら、物凄く見方が薄っぺらいですね。
でも、作家ならこういうことはわかるはず。高橋源一郎はこの発言で作家の自分にウソをついたことになるわけで、イデオロギーはやっぱり人間を駄目にしますね…。

もくれんさんの中国紀行は面白いですね。突然、恐喝しだす婆さんが怖い…。ぼったくりバーの手法じゃないですか！中国では一般人がカジュアルにチンピラ化するんですね…。

ちなみに、「蘇州のベニス」、最初、べの濁点が半濁点に見えました！だって、小さかったから…、いや、スマホの文字がってことです。