一般の報道に載らないことは、無かったことになる、起きていないことになる、---もくれんさんが危険な現地に実際に行って、見て・聴いて・撮って・感じ取ってこられたご報告は、臨場感に満ち「・・・今実際に進行していることなんだ・・・」と恐ろしいです。

　作業もあの日から間断なく続いていること---当然そうなのだろうけれど、日本挙げて忘れている;;・忘れさせようとしているのですね。凄い環境下でいつ果てるともない危険な作業に当たられている多くの人々。
　風吹きすさぶ(殺)風景、あの箱が宿舎?!、---あの場所から今までの歪みをすべて背負った危険な場所に通うというのですか、誰も振り向かない日々を毎日毎日。

　累々と積み上げられた黒い土嚢から吹き出す雑草---あれはヒメオドリコソウ。こちらの畑や道端でも在来のホトケノザなどをたちまち駆逐して繁殖してしまった帰化植物。かわいい名前とは裏腹に一面に生えた様はくすんだ色で美しくない。

　どんな情況にも空間にも「利権」は図太いヒメオドリコソウの如くたちまち入り込み、なりふり構わぬ争奪戦が始まるのですね、殺伐は辺りの景色だけではない。

----原発というものの「顔」がどれほど凄まじいものか、どれほど取り返しのつかない罪深さを持ったものか、未来永劫消し去ることのできないものを振り撒いてしまったのか---あらためて暗澹とします。