砂澤チニタさんの凛とした文に感動します。お若くして亡くなられたとのこと、驚きました。 3年ほど前に、「札幌芸術の森美術館」に、砂澤ビッキ作「四つの風」という木の彫刻を観に行ったことがあります。(ビッキ氏は世界的な彫刻家でチニタさんのお父様です。)その作品は、広々した丘陵の屋外展示場にありました。 4本の大きな木でできており、二十数年前に製作されました。【自然が「風雪という名の鑿」を加えていく、歳月とともに自然にその姿を変えて行く、---そういう変化を含めて「作品」なのだ】という作者のご遺志。腐食が進みその時は2本が倒れていました。(今は3本が倒れているそうです) 作者が没した後もなお歳月と自然の流れが刻まれてそこにある「彫刻」は、土の色に近くなって倒れたザクザクの断面も、尊厳を感じさせるものでした。すべて見通してビッキさんが黙したまま語っておられるようでした。---こうして自然に大地になっていくんだ・・。 今回のゴー宣を読んで、あの時の歳月・風雪による変化まで含み込んだ雄大な彫刻が思い出されてなりませんでした。
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小林よしのりチャンネル
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砂澤チニタさんの凛とした文に感動します。お若くして亡くなられたとのこと、驚きました。
3年ほど前に、「札幌芸術の森美術館」に、砂澤ビッキ作「四つの風」という木の彫刻を観に行ったことがあります。(ビッキ氏は世界的な彫刻家でチニタさんのお父様です。)その作品は、広々した丘陵の屋外展示場にありました。
4本の大きな木でできており、二十数年前に製作されました。【自然が「風雪という名の鑿」を加えていく、歳月とともに自然にその姿を変えて行く、---そういう変化を含めて「作品」なのだ】という作者のご遺志。腐食が進みその時は2本が倒れていました。(今は3本が倒れているそうです)
作者が没した後もなお歳月と自然の流れが刻まれてそこにある「彫刻」は、土の色に近くなって倒れたザクザクの断面も、尊厳を感じさせるものでした。すべて見通してビッキさんが黙したまま語っておられるようでした。---こうして自然に大地になっていくんだ・・。
今回のゴー宣を読んで、あの時の歳月・風雪による変化まで含み込んだ雄大な彫刻が思い出されてなりませんでした。