monmon のコメント

昨年、金子快之札幌市議がツイッターに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込みした事が話題になりましたが、それを受けて北海道新聞に専門家の見解として、こんな記事が出ていました。
・「例え固有の言語や伝統文化が失われたとしても、過去との連続性を保ち、同じ民族に属するという意識を持った人々の集まりである以上、アイヌは民族として存在する」
・「現実にアイヌ民族として生きている方がおり、(金子氏の書き込みは)事実誤認。100%純血のアイヌ民族がいないといって存在を否定するなら、和人だっていない事になる」
かたや「ニュース虫めがね」というQ&A形式のコーナーでは「専門家によれば、民族とは固有の文化をや言語を持ち、互いにアイデンティティーを持つ集団を指す。当事者の主観によるもので、外部から決められるものではない」と書かれています。
香山リカ氏はこういった言説を根拠に「本人がアイヌといえば、アイヌ民族だ」と言っているのではないでしょうか。
僕も北海道民ですがアイヌ民族として生きている人には会った事がありません。アイヌ文化と接触したのは時浦さんや他の道民の読者の方と同じで、学校の現地学習で「白老ポロトコタン」というアイヌ施設に行った事や、ラジオで「アイヌ語講座・イランカラプテ」という番組をたまたま聴いた事があるくらいです。
あと「ニュース虫めがね」では、7年に1度北海道が行っている、道内のアイヌ民族の生活状況調査についても紹介しています。対象は「アイヌ民族の血(家系)を受け継いでいる人と、婚姻、養子縁組などの家族」で、2013年の調査では66市町村に約1万7千人だが、実際にはもっと多いだろうと書かれています。
その原因は「市町村が把握していないアイヌや、自らがアイヌである事を否定する人もいる」という事でした。実際アイヌの血が入っていても、アイヌ民族ではないと言ってる人を、香山氏はどう考えるのでしょうか。
香山氏は小林先生がアイヌについて書いた事で、傷ついた人がたくさんいると言っていたそうですが、だったら香山氏は自分の言動や著作で、傷ついた人間がいないと断言できるのでしょうか。香山氏の診断を受けた患者さんは、全員病気が完治して幸せな人生をおくっているのでしょうか?
そうでなかったら安易に「傷ついた人がいる」という幼稚な正義感をふりかざしたり、勝手に議論のルールをでっちあげて小林先生や時浦さんに、からむなと言いたいです。
長文になり失礼しました。

No.68 120ヶ月前

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