magome のコメント

>>109 の書き込みについての感想を書こうかどうか迷いましたが、周囲の異常ともいえる小保方博士(小保方氏は博士号が取り消されましたが理数系、理工系の学問に携わった経験と周囲の状況を見れば十分に博士の資格があるとみて、「小保方氏」ではなく、「小保方博士」、もしくは「博士」と書かせていただきます)を取り上げた報道を見て、やはり書くべきだと判断しました。 

小保方博士を取り上げた報道を見ると、恐ろしいまでに博士の今回の実験方法と試験環境の状況を詳細に調べて取り上げた報道が皆無であることに、気付かされます。この状況はどこの偏見報道や捏造報道でも見られる「結論ありき」の報道姿勢ととても似ています。

通常、再実験を行うにしても実験操作や実験環境が適正か否か?監視員、相談相手、指導員を含む人員が適正か否か周到に調べ上げなければならず、ましてや前例のない革新的な実験であることから1~2年で再実験に取り掛かることは難しく、ましてや相談役となっていた笹井博士が故人となってしまっては実験の一次停止と再実験に取り掛かる為の再編成が絶対に必要となります。その間に博士も別の実験を行うことによって研究職を続ける傍ら経験を積み重ねて次の機会のために戦力を温存させておく必要があるのです。

研究所などの実験でも当初掲げた目的とかけ離れた実験の結果が生じてしまうことから実験の本題を途中で切り替える、もしくは一時停止してしまうことは度々あり、同じ試験で別の目的と結果をまとめて発表することは度々あることで、この本題と目的の変更には必ず指導者を含む共同担当者の助言や相談が必要となります。今回の再実験には果たして、このような実験環境が整っていたのかどうか、甚だ疑問に思えてなりません。

かつて、小林師範が責任編集をして立ち上げた季刊誌「わしズム」の創刊号で創刊の理由を掲げていましたが、それは「全く違う価値観の書き手が、一つの雑誌の中で正反対の事を主張する『価値相対主義』では、満足いかない。だからといって、全員同じ方角を向いて同じことを言う『全体主義』もつまらない。わしはバラバラに投げ出された価値の中から真実に迫る価値を探し出して束ねたいと思う」と述べていました。

今回の小保方博士に対する報道姿勢はどう考えても「再実験正当ありき」で博士が「不正ありき」の「全体主義」が蔓延っていて、嫌韓、嫌中差別運動やかつての「国家による従軍慰安婦奴隷狩り強制連行」の時と同じで、今回の報道に異議を唱えようものなら「ホロコースト否定論」や「宮崎勉、オウム冤罪論」と同列に扱われてしまうようで、とても不安に感じます。

私自身、某SNSでー 小保方晴子さんを支持 ーに署名させていただきました。これは「価値相対主義」ではなく真実に迫る価値を探すための環境を自ら手放して破棄したくないためです。

「価値相対主義」は許せませんが、「全体主義」ほど警戒しなければならない言論空間も他にはありません。貴重な人材と今後の研究者の将来のためにも小保方博士を「生贄」にさせるな。

No.111 120ヶ月前

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