鷲音モー のコメント

自分の言論と生活を保障してくれる心地よい居場所に安住した時、知識人は痴識人へと堕落してしまうのかなぁ?
疑義を感じた時、世間の空気に抗う気概を持つ個人主義が根付かぬ限り、この国では真っ当な知識人は育たないのだろうなと感じてしまいました。
自分が帰属した小さな世間の空気に馴染むのに躍起となり、その世間で認められることを目的として行動してしまった時、人は真理を求めて思想をするということを放棄してしまうのでしょうか。
哀しい。
そんな哀しい人間にはなりたかないので、俺は考え続けていきたいと強く思いました。
世間に同調せず、さりとて世間から遊離するでもなく、自らに依って立つ努力をしやんとあかぬ。
何度ヘマをしてしまっても、何度躓いてしまっても、諦めることなく、拗ねて投げやりになってしまうことなく、思考を深めていこうと思います。
そうすることが、痴に汚染されぬ知識を得る唯一の方法なのだから。
痴に汚染された醜悪な情報に対する唯一の抵抗手段なのだから。


過日、高野文子さんの『ドミトリーともきんす』を読んでおりますと、日本の植物学の父といわれている牧野富太郎の言葉が紹介されておりましてん。
「頭は白髪を戴いて冬の富嶽の様だが、心は夏の樹木の様に緑翠である。つまり葉鶏頭(老少年)なる植物が私を表象している。まだこれからウントがんばれる。めでたしめでたし」
この言葉を読んで、ぱっと頭脳に浮かんだのはよしりん先生でした。めでたしめでたし。

No.31 120ヶ月前

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