岸端編集長、お疲れ様でした。配信ありがとうございます。

今回のライジングを読んでふと思い出したのは、以前NHKで見たユーゴ崩壊で国籍を失い、無国籍難民として日本で暮らしている方のドキュメンタリーでした。
日本で暮らし、日本語をしゃべり、中には2世の方々もいますが様々な社会的なハンディを負っています。
特に難民指定が下されない場合があり、その場合には不法滞在だが送還先の国が無いという、明らかに制度上不備のある状態に置かれてしまいます。
仕事は出来ず、保険は効かず、住むところも借りれない。本当に悲惨でした。
多くの人は精神病を患い(当然です)、病院で薬を出されるがそれに対しても保険が効かない。
NPOの善意団体が助けていましたが、こんな状況下でまともな生活は送れないでしょう。
社会復帰もなにも復帰する先がいっさいありません。日本は彼らに一体どうしろと言いたいのでしょう。

これを見たとき、ただただ哀れだという感情もある一方で、日本がこうなったら私たちはどうなるのかとも想像できゾッとしてしまいます。
在日の方々も、国籍を失った人たちです。もし「いわゆる特権」を無くした場合にどれだけ悲惨な状況に叩き落とすことになるのか、想像ができないのでしょうか。
普通人だとしたら良心が痛むと思います。

一方で、難民の受け入れにより結果的に主権を奪われるという話もあります。
ロシアのウクライナ侵略などはまさにそれです。
だからといって、本当に悲惨な人々を放っておいて良いのか、悲惨な人々を積極的に生み出そうとして良いのか。
自分さえ良ければ良いのか。良く良く考えていきたいと思いました。