民主主義は人民の政治意識の停滞により、権力者に如何様にも利用されてしまうという欠陥があるんだなあと、先生のブログを読んで改めて感じました。いくら憲法条文で人民の権利を保障し、権力者の暴走を食い止めるように整備されれても、権力者が憲法を守る意思がなく、人民も政治に無関心のニヒリズムが広がると、憲法など紙切れ当然になります。それで、自民党絶対支持ならともかく文句だけは言う…こんな国民は民主主義をやる資格はないと断言します。
憲政の神様と言われた尾崎行雄が戦後の著書でこう書いています。
「新憲法は主権在民の大宣言を載せている。人民による政治を妨げるようなものは、アリ一匹入り込めないように新憲法では保障されている。今日、もし、日本の民主化の実現を妨げるものがあるとすれば、それはただひとつ、国民自身の無自覚、怠慢があるだけである」
尾崎の予言通り、いくら条文が良かろうが、国民に政治意識、民主主義精神がないと、ダメなんだなと感じます。