よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。 「衆議院の解散は総理の専権事項」という言葉はよくメディアに登場し、私も何となくそう思っていました。しかし今回のライジングで、憲法7条のみに基づく解散=裁量的解散を首相が乱発すればするほど、真の意味での7条の重み=「天皇の国事行為」の権威が減弱し、逆に3条の「内閣の助言と承認」という総理大臣の権力が増大していくように感じられ、空恐ろしくなりました。首相がどんなに私的な目論見で解散したとしても、天皇の国事行為という公的な意味づけがなされてしまうわけですから、首相が衆院解散を決定するときはどれだけ慎重になってもなりすぎることはないはずです。そして、だからこそ解散には大義が必要になるという論理も腑に落ちました。 今回の解散における安倍の目論見は、経済失政の隠蔽、閣僚不祥事のリセット、野党の足並みの不揃い狙い、師走の投票率低下狙いという、いずれも極めて下卑たものばかりです。大義と呼べるものは何一つありません。政権与党が私利私欲・党利党略をこれだけ剥き出しにしていても怒りの声がどこからも上がらず、関心の薄いまま、低い投票率のまま、公明票と団塊票が与党に集まり、引き下げられた勝敗ラインに滑り込んで勝利し、白紙委任状を得た安倍が独裁を加速させていくという未来予測にニヒリズムが募ります。 安倍をはじめとする自民党の自称ホシュ政治家は憲法改正を党是としており、その改正案の第1章・第1条で天皇は元首だとしていますが、彼らの本当の狙いは天皇の権威の極小化と首相の権力の極大化にあると思える節があります。議長が詔書を読み上げる前に万歳を開始する現象は尊王心ゼロの象徴ですが、そもそも現政権が最初に手を付けた女性宮家潰しは皇室の消滅を画策するものと受け取られても仕方ないものであり、そのような姿勢がより鮮明に伝わってきます。おそらく本音では、天皇より国民主権を上に掲げた読売改憲案の方にシンパシーを覚えており、立憲君主制よりも共和政を志向しているのでしょう。 さて、今回の民主党のマニフェストにはなかなか見るべきものがあります。アべノミクス批判では、外人投資家を利するだけの異次元緩和を批判する姿勢が最初に打ち出され、子育て支援・雇用の安定・老後の安心を実現して可処分所得を増やす「人への投資」や、再生可能エネルギー、医療・介護、農林水産業、中小企業を集中的に開拓して経済のエンジンを作るという「未来につながる成長戦略」も本当に実現すれば雇用安定と消費拡大に希望が持てます。これらの延長上には当然TPPの拒否という選択肢も含まれていなければ筋が通りません。 外交・安全保障分野では、与党の集団的自衛権の行使容認における立憲主義にもとる閣議決定の撤回を求め、同時に領域警備法を制定し、グレーゾーン事態を含め日本の主権をしっかり守るとしており、なかなかのバランス感覚だと思われます。これらは尖閣国有化を実現した野田元首相を輩出した民主党なら現実的な希望が出てきます。自民党政権では、中国に進出した輸出企業やその株主である団塊富裕層の顔色を伺いながらの政策しか採れないため、絶対に無理だったのですから。 どういう角度から見ても、どこに投票すれば良いかはもう提示されている na85 時浦師範代、wiki直しの過去編開始ありがとうございます。早速笑わせてもらいました。この文章の全体を通した不連続性はwiki記事の筆者の脳の配線切れの現われなのか、集合痴の不可能性を見せつけているのか、端から全くまとめようという気が作用していないかのようです。まぁ、記事を実際に引用する側も都合の良い記述をつまみ食いしたいだけなので、wikiにまとまった文章を期待していないのでしょうけれど。これをまとめるべく添削を開始されたのですから… 本当に頭が下がります na85
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よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。
「衆議院の解散は総理の専権事項」という言葉はよくメディアに登場し、私も何となくそう思っていました。しかし今回のライジングで、憲法7条のみに基づく解散=裁量的解散を首相が乱発すればするほど、真の意味での7条の重み=「天皇の国事行為」の権威が減弱し、逆に3条の「内閣の助言と承認」という総理大臣の権力が増大していくように感じられ、空恐ろしくなりました。首相がどんなに私的な目論見で解散したとしても、天皇の国事行為という公的な意味づけがなされてしまうわけですから、首相が衆院解散を決定するときはどれだけ慎重になってもなりすぎることはないはずです。そして、だからこそ解散には大義が必要になるという論理も腑に落ちました。
今回の解散における安倍の目論見は、経済失政の隠蔽、閣僚不祥事のリセット、野党の足並みの不揃い狙い、師走の投票率低下狙いという、いずれも極めて下卑たものばかりです。大義と呼べるものは何一つありません。政権与党が私利私欲・党利党略をこれだけ剥き出しにしていても怒りの声がどこからも上がらず、関心の薄いまま、低い投票率のまま、公明票と団塊票が与党に集まり、引き下げられた勝敗ラインに滑り込んで勝利し、白紙委任状を得た安倍が独裁を加速させていくという未来予測にニヒリズムが募ります。
安倍をはじめとする自民党の自称ホシュ政治家は憲法改正を党是としており、その改正案の第1章・第1条で天皇は元首だとしていますが、彼らの本当の狙いは天皇の権威の極小化と首相の権力の極大化にあると思える節があります。議長が詔書を読み上げる前に万歳を開始する現象は尊王心ゼロの象徴ですが、そもそも現政権が最初に手を付けた女性宮家潰しは皇室の消滅を画策するものと受け取られても仕方ないものであり、そのような姿勢がより鮮明に伝わってきます。おそらく本音では、天皇より国民主権を上に掲げた読売改憲案の方にシンパシーを覚えており、立憲君主制よりも共和政を志向しているのでしょう。
さて、今回の民主党のマニフェストにはなかなか見るべきものがあります。アべノミクス批判では、外人投資家を利するだけの異次元緩和を批判する姿勢が最初に打ち出され、子育て支援・雇用の安定・老後の安心を実現して可処分所得を増やす「人への投資」や、再生可能エネルギー、医療・介護、農林水産業、中小企業を集中的に開拓して経済のエンジンを作るという「未来につながる成長戦略」も本当に実現すれば雇用安定と消費拡大に希望が持てます。これらの延長上には当然TPPの拒否という選択肢も含まれていなければ筋が通りません。
外交・安全保障分野では、与党の集団的自衛権の行使容認における立憲主義にもとる閣議決定の撤回を求め、同時に領域警備法を制定し、グレーゾーン事態を含め日本の主権をしっかり守るとしており、なかなかのバランス感覚だと思われます。これらは尖閣国有化を実現した野田元首相を輩出した民主党なら現実的な希望が出てきます。自民党政権では、中国に進出した輸出企業やその株主である団塊富裕層の顔色を伺いながらの政策しか採れないため、絶対に無理だったのですから。
どういう角度から見ても、どこに投票すれば良いかはもう提示されている na85
時浦師範代、wiki直しの過去編開始ありがとうございます。早速笑わせてもらいました。この文章の全体を通した不連続性はwiki記事の筆者の脳の配線切れの現われなのか、集合痴の不可能性を見せつけているのか、端から全くまとめようという気が作用していないかのようです。まぁ、記事を実際に引用する側も都合の良い記述をつまみ食いしたいだけなので、wikiにまとまった文章を期待していないのでしょうけれど。これをまとめるべく添削を開始されたのですから…
本当に頭が下がります na85