皇后様の記者会見の内容を拝見して驚いたのは、やはり「A級戦犯」のことですね。20年前だったら、「A級戦犯」を少しでも擁護したようなことを書けば、すぐに意味をねじ曲げられ、批判にもならない批判をされていたような状況でしたが、今はそういった動きはないですね。よしりん先生の戦いを少しは知っている者からすれば感慨深いものはありますが、それでもリスクのあるご発言だと思います。にもかかわらず、敢えてこの事を持ち出されたのは、平和は為政者のみの責任ではなく、国民全体の責任、他人事ではないというメッセージとも受けとれました。
また、日本人の国民性を評価されると同時にブラジルの国民性もお褒めになられた箇所には皇后様のご配慮を感じました。最近は「日本の誇り」を強調するような番組が多いのですが、それは日本の将来に不安を抱えている人が多いことを反映しているだけでしょう。本当に日本を誇りに思っているのであれば、同時に他国をも評価できる余裕があるはずで、皇后様のご発言は正にそのお手本を示された形になりましたね。
勿論、僕はそれだけでなく、例えば皇后様の疎開の時のお話しも情景が浮かぶようで感銘を受けたものです。
政治的な発言を控えられる中で、ご自身の実感の中から国民のためのメッセージを紡ぎだしてゆく…、皇后様に限らず、皇族方は政治の実権がなくても、常に「シラス」存在だということをあらためて感じました。

しかし、その一方で国語力のない連中が一定数存在する！僕も国語力があるとは言えないが、橋下と桜井のコントを見ると絶望的な気分になりますね。道徳より国語の強化が先ではないかい？と思ってしまいます。