『ゴジラ』(日米合わせて)にはこれほどまでに我田引水の珍説が多いと改めて知りました。 私が本棚から引っ張り出した「怪獣学・入門!」こそが「ゴジラは、なぜ皇居を踏めないか?」という論考の出典でありました。「確かにそうかもしれんが、深読みやな」という印象が確固たるものになりました。ましてや「兵士を悼む」「天皇制の呪縛」は全く何度見ても読み取れません。 みうらじゅんさんの「久々にゴジラに成り切って大暴れしたくなった。真の怪獣映画とはそんな衝動に駆りたててくれるものなり」という惹句は、簡潔ながらも的を射た批評だと思います。怪獣に関しては愛情と蓄積のあるみうらさんなので尚更です。 石ノ森章太郎先生は上京した年に『ゴジラ』を見てびっくりしたといいます。事実、自身の日本映画ベストテンに挙げておられます。時を経て、よしりん先生は『GODZILLA』に感銘を受けた……。何かの因縁、とするのはこれこそ深読みなのでしょうか。
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小林よしのりチャンネル
(ID:29256478)
『ゴジラ』(日米合わせて)にはこれほどまでに我田引水の珍説が多いと改めて知りました。
私が本棚から引っ張り出した「怪獣学・入門!」こそが「ゴジラは、なぜ皇居を踏めないか?」という論考の出典でありました。「確かにそうかもしれんが、深読みやな」という印象が確固たるものになりました。ましてや「兵士を悼む」「天皇制の呪縛」は全く何度見ても読み取れません。
みうらじゅんさんの「久々にゴジラに成り切って大暴れしたくなった。真の怪獣映画とはそんな衝動に駆りたててくれるものなり」という惹句は、簡潔ながらも的を射た批評だと思います。怪獣に関しては愛情と蓄積のあるみうらさんなので尚更です。
石ノ森章太郎先生は上京した年に『ゴジラ』を見てびっくりしたといいます。事実、自身の日本映画ベストテンに挙げておられます。時を経て、よしりん先生は『GODZILLA』に感銘を受けた……。何かの因縁、とするのはこれこそ深読みなのでしょうか。