magome のコメント

これまでの皆様方の「児童ポルノ」におけるコメント欄での意見と、道場ブログの門弟の感想、そして師範方の見解を読みまして、賛成、反対の意見と「児童ポルノ」の目的を私個人の独断と偏見で纏めてみますと、

表現作品の影響による凶悪犯罪発生事前防止、
防衛、青少年による凶悪犯罪発生による事前防止

が最終目標であると判断しました。これはよっしーさんが >>180 で「どんな理屈をこねられても、子供がたった一回の犯罪に巻き込まれたら、そこで終わり、という感覚があります」という発言に発し、その子供を含む善良市民を如何にして警察に頼らずとも性犯罪を含む凶悪犯罪から事前防止することが出来るのかという最終目標があるという見解を持ったからです。

さらに、おなじくよっしーさんの >>183 の発言 「子供におかしな性癖を持つことは異常だ思います。趣味、という範囲ではないとおもいます。」という発言から表現作品の影響という全体像を捉えて纏めていく必要があると考えました。

まず、はじめに「児童ポルノ」に「ポルノ」が含まれていることからこれは性風俗産業であることが揚げられますが、そもそも性風俗産業自体がまともな性癖なのでしょうか?ゴーマニズム宣言3巻 第74章 で小林師範も「性癖は人それぞれどれがノーマルとか言えんのだろう(中略)そもそも男は本能だけではボッキしない女への幻想とかタブーとかそこに文化が介在しないとインポになる生物だ」と述べたうえで「女子高生の売春は問題あり」と述べています。

事実、性風俗産業は書物、映像を含めて未成年者の容姿をした成人が出演する題材の作品を含む、同性愛など性的倒錯のほぼすべてを題材にした作品や商品、商売が成り立っていて、これら産業が産業として成り立っていることから、男女問わずに多くの人々が内心では幼児性愛を含む性的倒錯を内心で含んでいては性風俗産業に身を費やして表に出さずに公然猥褻や迷惑行為を含む犯罪行為に及ぶに至っていないのだと推察します。これは前線で慰安婦を相手にするか、猥本、猥写真の世話になっていた日本兵や同じく遊郭にで遊んでいた民間人にも共通しているものと考えます。

しかし、戦後の事件史を見てもこれら性風俗産業は時には児童を含む善良な市民が被害を受けた凶悪犯罪の加害者に影響を与えたことも事実で、近年では中国自動車道少女監禁致死事件の犯人がこの性風俗産業に影響を受けて欲情を抑えなくなり、作品内容を真似て犯行に至ったという事例もあります。

http://www.geocities.jp/lizardrebellion/xxcase2b.htm
平成14年3月25日 神戸地方裁判所 平成13年(わ)第1009号,第1130号 監禁致死,強盗被告事件 主文
平成5年4月ころからは,アダルトビデオを頻繁に見始め,特に,高校生風の女性や手錠を掛けられた女性が強姦されるなどの内容のものに大きな性的興奮を覚え,実際にアダルトビデオと同様に女性を強姦したいとの欲望を抱くようになって,次第にその欲望を強め,

http://kangaeru.s59.xrea.com/itazura.htm
昭和40年(1965).6.12〔中学生の強姦事件〕
 昭和40年6月12日、公立中学校の3年生が登校途中の女子高校生を「さわぐと殺すぞ。」と脅迫して山林に連行し、手拳で顔を数十回殴って抵抗を抑圧し、強いて姦淫した。この少年は、生来内攻的で反抗心が強く、しかも凶暴性のあるところから友人もなく、家出浮浪の癖があり、よく家庭の金品を持出しては三流映画館に入りびたり、あるいはエロ雑誌などを読みふけっていた。また少年の家庭は両親が共稼ぎであり、そのうえ父は酒乱で少年に対しては全く放任状態であった。

昭和41年(1966).7.〔幼児および小学生を対象に連続100数回にわたりわいせつ行為をしていた事犯〕
 大阪市内の中学生N少年(13歳)は、テレビ、映画等の男女抱よう場面あるいは雑誌のヌード写真等に刺激され、性に対する異常な関心を高め、昭和41年2月から同年7月までの間に、比較的保護者の監視の行き届かない団地の小学校低学年の少女および幼児100数名に対し「うさぎを見せてやる」等と云って付近の植込みなどに誘いこみ裸にして、手指でその陰部をもて遊びわいせつ行為をしていた。少年は幼児期に母と死別し、父に甘やかされて育てられたが、家庭の淋しさから、テレビや映画で気をまぎらわしあるいは盛り場を遊び歩いて映画の看板、スチール写真などを見ているうちに異性に対する異常な関心が高まりし次第にこのような行為をするようになったものと思われる。(大阪) 警察庁「少年非行の実態」引用。

昭和41年(1966).9.4〔有害図書や職場でのわい談に誘発された強姦致傷事件〕
 県内のA会社に工員として勤めているK少年(18歳)は、有害雑誌を読んだことから性に対する異常な関心を持ち、さらに職場での先輩たちのわい談に刺激されて自分も実際にやってみようと考え、昭和41年9月4日の白昼、自転車で通行中の女子中学生を林道で待ちぶせて桑畑内に引きずり込み、泣き叫ぶ被害者の首を締める等の暴行を加え、強いて姦淫した。少年は、中学2年生のころ父の部屋にあった「夫婦生活」、「結婚の医学」等の雑誌を見て性に対する異常な関心を持ち、小学生の少女2、3名にいたずらして捕導されたことがあり、中学卒集後工員として就職したが職場内でおとなたちのわい談に刺激され、さらに自分でも「平凡パンチ」、「週刊明星」、「週刊実話」等を求めヌ一ド写真等を見ているろちに、その欲望を押えきれず、このようた結果を招いたものと思われる。(長野) 警察庁「少年非行の実態」引用。

「児童ポルノ法」の意見を見ていると事前防止のためにそれらを助長するとされる作品も規制すべきだとの意見も見られましたが、同性愛でもジョン・ウェイン・ゲイシーやジェフリー・ダーマー、そして国内でも少年誘拐ホルマリン漬け事件 http://kangaeru.s59.xrea.com/itazura.htm#1957.4.2 が発生し、多数の同性愛による男児に対する婦女暴行、または同性愛が大きな影響を及ぼした久留米看護師連続保険金殺人事件の例もあることから、同性愛を扱った作品や産業も犯罪を助長するという意味で規制の対象となってもおかしくありません。

さらにいえば、凶悪犯罪の発端となった原因は性風俗産業に止まらず、映画作品や事件報道にもあげられます。その例が「天国と地獄」を真似た吉展ちゃん誘拐殺人事件と名古屋女子大生誘拐殺人事件であり、その他にも甲府信金OL誘拐殺人事件や近年でも新城市会社役員誘拐殺人事件が一部を参考にして凶悪犯罪を実施しています。

また、事件報道が凶悪犯罪に及んだ事件もあり、その例が平成3年に発生した
市川・一家4人殺害事件
http://yabusaka.moo.jp/ichikawa.htm
(犯人は綾瀬コンクリート詰め殺人事件の報道に影響され、捕まっても少年院だけで死刑になると考えていなかった)

佐賀バスジャック事件
http://yabusaka.moo.jp/saga%20bj.htm
(犯人は神戸児童殺傷事件の犯人を「神」と崇めていた)

さらにいえば、「児童ポルノ」賛成派にしてみれば現在は砂粒の個人主義が跋扈し、規制が聞かない人が多い危ない社会であることから犯罪や人に害を与えるとされる表現の規制に賛成だそうですが、ならば日教組が「いじめ、侵略戦争の歌を助長させる歌」として禁止した桃太郎の歌も引き続き、唱歌として禁止するべきであろうし、「あかとんぼ」も完全にいまの感覚でいえば未成年者を嫁に出すという「児童ポルノ」に該当するから引き続き唱歌として、または歌としても規制するべきという結論に達します。

「児童ポルノ法」が事前防止による青少年の凶悪犯罪からの防衛 という目標がある以上、これら表現作品や産業が凶悪犯罪に影響したという事例がある情、また、これら凶悪犯罪を助長するとされる作品があることから

児童ポルノ法による表現規制による犯罪防止があるならば

1.成年、未成年問わず性風俗産業が凶悪犯罪の勃発となることから性風俗産業の全面禁止、所有も禁止
2.凶悪犯罪への影響を度々与えているという事例があることから「天国と地獄」は販売、所有禁止また、類似した作品の制作、所有、販売も禁止
3.凶悪犯罪事件の報道がさらなる凶悪犯罪者へ影響を与えたという事例があることから
凶悪犯罪を取り上げた報道、放映、また、これらを題材とした映画、作品の作成、所有、販売の禁止
4.「桃太郎」や「あかとんぼ」などいじめや児童ポルノを助長し、想わせる歌や内容は学校では全面改訂、または禁止

とされなければ児童ポルノ法賛成派の理にかなわないと思うのですが、如何でありましょう。

ちなみに、欧米の映像や絵画、または写真などを見ればわかりますが、その欧米の場合、性風俗産業と芸術は明確に分かれていて裸婦画や彫刻の延長にある写真や映像であれば児童ポルノとは言われないそうで、その手の映像(禁断恋愛含む)も制作され、いまでも国内でも販売されています。

長文失礼しました。性風俗産業か、芸術か、欧米では性風俗と芸術はまったく違う存在であるが日本はどうか?

No.256 125ヶ月前

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