na85 のコメント

 『保守も知らない靖国神社』を読了しました。これは靖国神社に関する現時点での決定版と言えると思います。松平永芳宮司(当時)が靖国神社の在り方を守り抜かれたことは、集団性が高く空気に流されやすい日本にあって左からも右からも誤解された中で本当に奇跡的なことだったと思います。神道式を保ったまま靖国神社の国家護持を果たすまでは、国民護持を続けなければならないわけですが、今後TPP発効で国民の多くが貧困層に転落した状態ではどこまでそれを完遂できるか不安が募ります。
 しかし246万6千余柱の英霊のために、国民=氏子の参拝・祈りと寄附が絶えないようにしなければなりません。そして参拝するからには国民は「戦ってくださってありがとうございました。もし今後国に危機が迫ったときは私も後に続きます」と誓わねばならないと思い至りました。次に訪れたときは、私もそのように祈りたいと思います。
 いまだに国民が過去の戦争は悪だったという認識をしているから、国民を代表する政治家の口から不戦の誓いなどという言葉が出るわけです。また国民を騙すことを屁とも思っていない政治家は、だからこそ英霊をも騙そうとしてきたのでしょう。英霊に対して単なる慰霊ではない顕彰をするためには、国民皆が大東亜戦争の正義を確信しなければできません。それなくして戦争のできる国への脱皮はできず、それはつまり米国に頼らず自衛戦争ができる国にはなれないということです。
 しかしそれは、最終的には国際世論における第二次大戦の一般的評価とも戦わなければならないことを意味しているように思います。他人の目を異常に気にする日本人にあっては気の遠くなるような作業ですが、もし「千万人と言えども我往かん」という人が現れたとき、その人の足を引っ張ることのないように国民の意識を少しずつ様々な現場から変えていく必要を感じます。よしりん師範の言論戦は左から右へと空気を変えるよりも、深層の意識を変えていく戦いなのだと考えています。

 読了するまでにこれほど覚悟を求める書物は他にありません na85

No.47 127ヶ月前

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