よしりん師範、木闌師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今回も執筆・編集・配信、ありがとうございました。 私は今まで何度かブログなどで文章を紹介していただきましたが、それでも絶対に舞い上がったり狂ったりはしないだろうと自負してきました。しかし、他のコメント者の支持を得て(承認を確認して)それを背景に私闘をやった私には、当欄の重要メンバーであるという慢心があったわけであり、しかもそれによって当欄の公を乱してしまいました。申し訳ありませんでした。 今回の「ゴー宣」では、朝日新聞のポジションが反安倍から親安倍に変わった瞬間が非常によく解りました。いよいよ日本は翼賛体制に入ったようですね。アベノミクスとは外資が商売しやすくするための構造改革(TPP参加)とアリバイ作りとしての景気対策だったわけです。これをイケイケどんどんで側面支援しているのが現在の大マスコミなのですから、軍部を支持した大東亜戦争前の大マスコミと同じです。「わしズム」の日本統治論で紹介されたパラオのナカムラ大統領(当時)の言葉「経済の戦争は鉄砲を使った戦争よりももっと酷い」が身に染みてきます。降伏もできず永久占領状態が続き、文化も放擲させられ、民族の体をなさなくなるわけですから。 今回「欧米では、メディア経営者は現職の政権トップとの接触を控えるのが不文律」だということを初めて知りました。不文律ということは、権力者との接触がばれれば今まで築き上げてきた一切の信用を失い、以後一流紙の座から滑り落ちるということでしょうか。メディアは権力から独立しているべきだという個人主義の矜持を感じさせます。日本では「みんなで(権力に)着けば怖くない」と横並びの集団主義を発揮し、全社が政府の広報紙に成り下がって大本営発表をやり始めるわけです。軍部のために「イケイケどんどん」と煽った反省を、朝日はこれまで口先だけでしていたことになります。 小泉政権時代、構造改革に賛成か反対か、IQが高いか低いかで有権者をA層・B層・C層・D層という4象限に分けるマーケティング技術を使ったメディア戦略がありました。アベノミクス第三の矢・成長戦略がTPP参加とそのための地ならし(ISD対策=構造改革)であるからには、これは現在も生きているでしょう。A層(大企業・専門職)・B層(高齢者・若年層・主婦)が構造改革賛成ですが、間もなくリタイアの団塊世代が元C・元Dであっても雪崩を打ってB層に参入すると思われます。「年金さえ保障してくれるならば」と多くはアベノミクス賛成に回るのではないでしょうか。あの時「改革なくして回復なし」に騙された人は、今回も「まだ第4の矢があるさ」と騙されたフリをし、そして「自分の死後なら別にいいよ」とばかりにツケを将来世代に回すことになるでしょう。 朝日が集団的自衛権でアリバイ作り的に批判記事を書いても安倍のダメージにならないという分析も全くその通りだと思います。集団的自衛権に関しては中国軍が東シナ海で側面支援してくれています。日本にはもっと米国に抱き着いてもらった方が中国の国益に適うからでしょう。個別的自衛権を強化(自主防衛)されるより米軍との一体化を進めてもらった方が、中国が軍事侵略する際に反撃の初動が遅れるからです。また日本にはTPPに参加してもらった方が国力が落ち、軍事侵略も人口侵略(TPP労働分野→年間20万人移民受け入れ政策)もしやすくなります。マスコミによる過剰な「人手不足」喧伝は、経済好調という安倍の応援であるとともに、中国の人口侵略を後押しするものとなるでしょう。 さて、高円宮典子女王殿下と出雲大社禰宜・千家国麿氏の御婚約とは、「ザ・神様」にとってもタイムリーな展開ですね。出雲大社は、オオクニヌシがスセリとの駆け落ちの際にスサノオから「天にも届くような宮殿を建てて住め」と言われていた約束の神殿です。おそらく国土開発を優先していたため長い間建てられなかったのでしょう。天津神に国を譲る代わりの条件にそれを持ってくるとは何とも交渉上手です。TPP交渉でも、求む!オオクニヌシ級の交渉人ってとこでしょうか。 「ウィキ直し!」には既に味方が現れているようですね。ウィキ執筆者は、著書についての論評を当該著書を読まずにやるという離れ業(笑)をするから、いちいち添削に骨が折れるわけですね。毎度お疲れ様です。医療に関しては製薬企業側が副作用の記述をウィキから削除しているという事実は本当に薄ら寒くなります。ウィキとはウソの塊だということが早く一般常識となる日が来なければいけません。 今回Q&Aの鷲尾さんの質問とよしりん師範の回答を読んで涙が出ました。自らにとって死活問題であるはずのバラマキの恩恵をエゴではないかと真剣に悩まれた末の相談に、一言「小さなエゴは許される」。これほど優しさに溢れ、かつコンパクトに真実を言い当てた回答は無いと思いました。 最後は自戒も込めて… 支持率が高ければ何をやっても許されるわけではない na85
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よしりん師範、木闌師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今回も執筆・編集・配信、ありがとうございました。
私は今まで何度かブログなどで文章を紹介していただきましたが、それでも絶対に舞い上がったり狂ったりはしないだろうと自負してきました。しかし、他のコメント者の支持を得て(承認を確認して)それを背景に私闘をやった私には、当欄の重要メンバーであるという慢心があったわけであり、しかもそれによって当欄の公を乱してしまいました。申し訳ありませんでした。
今回の「ゴー宣」では、朝日新聞のポジションが反安倍から親安倍に変わった瞬間が非常によく解りました。いよいよ日本は翼賛体制に入ったようですね。アベノミクスとは外資が商売しやすくするための構造改革(TPP参加)とアリバイ作りとしての景気対策だったわけです。これをイケイケどんどんで側面支援しているのが現在の大マスコミなのですから、軍部を支持した大東亜戦争前の大マスコミと同じです。「わしズム」の日本統治論で紹介されたパラオのナカムラ大統領(当時)の言葉「経済の戦争は鉄砲を使った戦争よりももっと酷い」が身に染みてきます。降伏もできず永久占領状態が続き、文化も放擲させられ、民族の体をなさなくなるわけですから。
今回「欧米では、メディア経営者は現職の政権トップとの接触を控えるのが不文律」だということを初めて知りました。不文律ということは、権力者との接触がばれれば今まで築き上げてきた一切の信用を失い、以後一流紙の座から滑り落ちるということでしょうか。メディアは権力から独立しているべきだという個人主義の矜持を感じさせます。日本では「みんなで(権力に)着けば怖くない」と横並びの集団主義を発揮し、全社が政府の広報紙に成り下がって大本営発表をやり始めるわけです。軍部のために「イケイケどんどん」と煽った反省を、朝日はこれまで口先だけでしていたことになります。
小泉政権時代、構造改革に賛成か反対か、IQが高いか低いかで有権者をA層・B層・C層・D層という4象限に分けるマーケティング技術を使ったメディア戦略がありました。アベノミクス第三の矢・成長戦略がTPP参加とそのための地ならし(ISD対策=構造改革)であるからには、これは現在も生きているでしょう。A層(大企業・専門職)・B層(高齢者・若年層・主婦)が構造改革賛成ですが、間もなくリタイアの団塊世代が元C・元Dであっても雪崩を打ってB層に参入すると思われます。「年金さえ保障してくれるならば」と多くはアベノミクス賛成に回るのではないでしょうか。あの時「改革なくして回復なし」に騙された人は、今回も「まだ第4の矢があるさ」と騙されたフリをし、そして「自分の死後なら別にいいよ」とばかりにツケを将来世代に回すことになるでしょう。
朝日が集団的自衛権でアリバイ作り的に批判記事を書いても安倍のダメージにならないという分析も全くその通りだと思います。集団的自衛権に関しては中国軍が東シナ海で側面支援してくれています。日本にはもっと米国に抱き着いてもらった方が中国の国益に適うからでしょう。個別的自衛権を強化(自主防衛)されるより米軍との一体化を進めてもらった方が、中国が軍事侵略する際に反撃の初動が遅れるからです。また日本にはTPPに参加してもらった方が国力が落ち、軍事侵略も人口侵略(TPP労働分野→年間20万人移民受け入れ政策)もしやすくなります。マスコミによる過剰な「人手不足」喧伝は、経済好調という安倍の応援であるとともに、中国の人口侵略を後押しするものとなるでしょう。
さて、高円宮典子女王殿下と出雲大社禰宜・千家国麿氏の御婚約とは、「ザ・神様」にとってもタイムリーな展開ですね。出雲大社は、オオクニヌシがスセリとの駆け落ちの際にスサノオから「天にも届くような宮殿を建てて住め」と言われていた約束の神殿です。おそらく国土開発を優先していたため長い間建てられなかったのでしょう。天津神に国を譲る代わりの条件にそれを持ってくるとは何とも交渉上手です。TPP交渉でも、求む!オオクニヌシ級の交渉人ってとこでしょうか。
「ウィキ直し!」には既に味方が現れているようですね。ウィキ執筆者は、著書についての論評を当該著書を読まずにやるという離れ業(笑)をするから、いちいち添削に骨が折れるわけですね。毎度お疲れ様です。医療に関しては製薬企業側が副作用の記述をウィキから削除しているという事実は本当に薄ら寒くなります。ウィキとはウソの塊だということが早く一般常識となる日が来なければいけません。
今回Q&Aの鷲尾さんの質問とよしりん師範の回答を読んで涙が出ました。自らにとって死活問題であるはずのバラマキの恩恵をエゴではないかと真剣に悩まれた末の相談に、一言「小さなエゴは許される」。これほど優しさに溢れ、かつコンパクトに真実を言い当てた回答は無いと思いました。
最後は自戒も込めて…
支持率が高ければ何をやっても許されるわけではない na85